138: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 23:30:32.85 ID:CwO4o7iH0
暫くして、おじさまが面会出来るようになったと聞いた。
すぐさまA君と病院に向かった。
来てくれてありがとう、こんなところを見せるのは恥ずかしいな、とおじさまは笑った。
「大した病気ではないが、私も歳だからあと1ヶ月は入院せざるを得ないだろう」
言葉を探すうちにおじさまは
「家のこと、すみませんが頼みます。お金はAが把握しているので好きに遣って下さい。贅沢していいんですからね。家のものも全て好きにしてくださいね。」
と続けた。
贅沢なんて仕方が解らないからしないだろう。
でも今はおじさまの気遣いを無下には出来ない。 「…お部屋、更にピカピカにして待っていますから楽しみにしていて下さいね」 「それは楽しみだね、早く退院しないと」 少し痩せた気がしたが、顔色が良かったので安堵した。
でも今はおじさまの気遣いを無下には出来ない。 「…お部屋、更にピカピカにして待っていますから楽しみにしていて下さいね」 「それは楽しみだね、早く退院しないと」 少し痩せた気がしたが、顔色が良かったので安堵した。
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