130: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 22:06:27.71 ID:CwO4o7iH0
寒いので腹巻きも装着しておいて下さいな
家事にバイトに学校と充実した日々が始まった。
家族には定期的に会いに帰った。
お金さえあれば母が家事をする。
あなたはバイトと学校に精を出して、と言われたので後ろ髪ひかれることなく集中した。
もっと本音を言うと、宗教のおばさん達が毎晩のように野次に来ていたので逃れられて良かった。
おばさん達は、私だけは許せなかったようだ。
そんなとき、会長から一通のメールが届いた。
「どうしていますか? 貴女の 学校付近に 立ち寄る用事が 出来ました ランチでも 如何ですか。」
家事とバイトを優先させたかった私にとって、ランチのお誘いは好都合だった。それなら時間を削ることがない。
是非、と誘いにのった。 あっという間に当日はきた。
その日は丁度午後からの授業が休講だった。
指定された待ち合わせに向かう。 「!」 相変わらず派手な会長がそこにいた。 案内されたのはイタリアンレストランだった。 「さ、好きなもの何でも頼んで」
「…」
是非、と誘いにのった。 あっという間に当日はきた。
その日は丁度午後からの授業が休講だった。
指定された待ち合わせに向かう。 「!」 相変わらず派手な会長がそこにいた。 案内されたのはイタリアンレストランだった。 「さ、好きなもの何でも頼んで」
「…」
「美味しい、こんな美味しいお店知ってるなんてグレイトー!って言われるのが嬉しいんだよ」
「それどこのお姉ちゃんに言われたんですか」
笑って言うと会長はいつものように豪快に笑った。
136: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 23:08:56.18 ID:CwO4o7iH0
濃い一時間半だった。
近況を軽く話すと、「そうだったのか」と会長は考え込んだ。
「仕事の期限はいつでもいい。どれだけ提出が遅れても、給料だけは毎月きちんと払うことも約束するよ」
冗談好きな会長が真面目な顔をする。
「だから、今はその人達の為に尽力するんだよ。何かあれば必ず助けるから
…君が誰かの役に立ちたい、と思うその気持ちは貴重なものだ。
尊重するんだよ。決して無理はしないように」
その言葉だけで嬉しかった。
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