俺は中学の時最初軽くいじめられていた。クラスの男子がすごく意地悪なやつで家庭環境とかの事も含めてすごくいじめられた。
家は比較的中の上くらいの生活水準なんだけど、妹に障害があって、好奇の目でいつも見られていた。
おまえっちが裕福なのは妹の障害手当を使ってるからだ、お前の親は本当は無能なやつなんだと言われたりしてた。最初は俺も反論したり殴り合ったりしてたけど、いつしか相手がどんどん増えていって一方的ないじめになっていた。
夏休みに入る前には体育の時二階から水をかけられたり、先輩も加わってリンチもされた。
体は良かったけれど、反撃できない自分がすごく嫌だった。
それなりに友達もいたけどいつしか同じようにいじめてきた。
夏休みに入るほんの少し前に、1度も学校に来てなかったヤンキーが学校に来た。
そいつをAとする。
Aは教室に入ってくると、空いてる一番後ろの席にドカッと座ると
おう、おまえ!俺何もわかんねーからいろいろ教えてくれよ!よろしく!
と、隣の席の俺に話しかけてきた
内心すごく怖かったけど、差し出された手を握り返し握手をした。
それから夏休みに入ると、意外と家も近かったことからAとよく遊ぶようになった
Aはすごいアクティブな人間で常に何かをしていた
川に行って魚とったり、Aが通っていた小学校からの友達とかに混ぜてもらって遊んだりした。
その頃になると、俺も日焼けして茶褐色になるほど外で遊んでいた
夏休みがあけると、みんなが俺をいじめてきた
Aは知らんぷりをしていた
あぁ、なんだ結局お前もかと思った
けれど、休み時間Aが机を蹴っ飛ばして廊下に俺を引っ張っていった
俺はわけが分からずひきずられているとAが
悔しくねーのか?何も思わねーのか?ムカつかねーのか?
と、怒鳴ってきた
それからAは、俺が助けたらお前の顔に泥を塗ることになる。
俺がいない日はああいうことをされる。お前が一人で抜け出さない限りあの状況は変わらないんだと
俺はボロクソに泣いてたと思う
自分の中に小さな炎みたいなのが宿った気がした。
俺は泣きながらAに
俺を強くしてください
と、頼んだ。
どういう強さが正しいかわかんないけど、喧嘩は教えてやると言われた