「――あ、そうそう。しんのすけくんに、渡そうと思ってたものがあるんだ……」
「え?オラに?」
「うん。ちょっと待って……」
そう言って、彼は手持ちのバッグをごそごそとあさぐる。そして、一枚の手紙を差し出してきた。
「……はい、これ」
「……これって……」
オラは、思わず立ち止まった。
彼が渡してきたもの。それは……
「……これはまさか……結婚式の招待状!?」
「うん。実はね、僕、今度結婚するんだ」
チーターの口から、衝撃的な発言が飛び出した!!
「け、結婚!?だ、誰と!?」
「大学時代から付き合っていた彼女だよ。しんのすけくんにも、きて欲しいんだ。本当はまさおくんにも渡そうと思ったんだけど……渡す前に帰っちゃったし……」
チーターは困ったように笑みを浮かべた。やはり無駄にイケメン……
(――って、そんなことはどうでもいい!!)
「返事待ってるね。……じゃあ、僕はこっちだから。しんのすけくん、今日は本当にありがとう」
そう言い、爽やかな笑顔を見せたチーターは、手を振りながら帰っていった。
「……チーター、結婚するんだ……」
オラはしばらく、体に走った衝撃に身動きが取れなくなっていた。
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