「河村先生の奥さんってね、すごく美人なんだよ?まさに、お似合いのカップルって感じなの」
ねねちゃんは、笑顔でそう話す。
(まあ、あれだけイケメンなら、そうだろうけど……って、今はそうじゃない!!)
チーターは結婚する。それをねねちゃんは知っているようだ。
そして彼女は、むしろ祝福しているように見える。
……まさかねねちゃん、今の関係を崩したくないってのは、こういう事情があったからなのか?
だとするなら、彼女はどれだけ茨の道を進むのだろうか……
感傷に耽っていると、ふと、後ろから声がかかった。
「――しんちゃん。ねねちゃん」
どこかで聞いたことのある、緩い声。その声の主は……
後ろを振り返ると、そこにはぼーちゃんがいた。
「あれ?ぼーちゃん、今帰り?」
「うん。二人は、何してるの?」
「しんちゃん、今日、フタバ幼稚園に遊びに来てたのよ。……ねえぼーちゃん、せっかくだし、三人で帰りましょう」
「うん。帰ろう」
ぼーちゃんは、笑顔で返事を返す。
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