60:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:03:51.59 ID:2IEWTbEa0
面白い
63:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:09:18.99 ID:2OGAv+e80
取りあえず生中2杯頼んで乾杯した。
ちなみにこの先輩とは高校入ってからの付き合いで
同じ夢を持って頑張ってたから、もう友達みたいな感じ。
最初はもうすぐ卒業だなーとか他愛もない話をしてたんだけど
饒舌だった先輩の口数が急に減って、真顔になった。
先輩「彩ちゃんに振られたんだってなー」
俺「なんで知ってんですか」
先輩「俺の情報網を舐めてもらっちゃ困るww」
俺「振られるもなにも付き合ってすらないよ」
先輩「でも惚れてんじゃん?」
なんか傷口をえぐり返されたような気持ちになった。
イライラとはちょっと違うんだけど、それに近いような気持ち。
64:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:15:48.53 ID:2OGAv+e80
俺「惚れてたらなんなんですか」
先輩「怒るなよww」
俺「好きだけじゃだめだったんです」
先輩「んで諦めた?」
俺「…はい」
なんか会話の1つ1つがじれったかった。
先輩がなにが言いたいのか分からなかったし
なにを聞きたいのかも分からなかった。
先輩「じゃあうじうじすんなよ。
好きなら好きでいいんじゃね?
将来のこととか考えられるほど、まだ大人じゃないだろ。
お前が彩ちゃんのことが好きなら伝えればいいじゃん。
付き合う付き合わないはその後の話だろ」
急に先輩がぶわーってしゃべり出した。
普段、酒を飲んで性格が変わるような人じゃないので驚いて
「でも」とか「いや」とか繰り返してた。
66:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:25:23.42 ID:2OGAv+e80
先輩「実はな、彩ちゃんに相談されたんだよ」
俺「え?」
先輩「どうしていいか分からん、って。
お前と同じようにうじうじして
お前と同じように諦めたって言ってた。
片想いで終わったって」
最初から知ってたんだ、って思うとなんか冷静になれた。
先輩「このまま終わっていいの? 好きなんだろ?
じゃあ腹もふくれたし帰るわww」
そう言って先輩は会計をしにレジに行ってしまった。
上着着て即行で居酒屋を出て先輩に追いついた。
俺「ちょっと行ってきます!」
先輩「おまww今度飲むときおごれよー!」
ちなみにこの後なぜか3回もおごらされました。
鬼めww
67:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:29:40.27 ID:eDnIJ+JX0
青春…
68:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:30:38.91 ID:wRUgw3UN0
ハイロウズの青春・・・
69:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:34:19.60 ID:2OGAv+e80
電車で彩の地元まで行った。
1分1秒が待ち遠しくて、どうしようもなかった。
彩の家の近くまで行き、深呼吸して電話する。
比較的早くに彩は出た。
彩「もしもし…?」
俺「急にごめん、今から出てこれる?」
彩「うん。どこ行けばいい?」
俺「コンビニで」
多分うまく喋れてなかったww
5分もしないうちに彩が来てくれて、たった2週間会わなかっただけなのに
なぜかすごく久しぶりな気がした。
俺「久しぶり、」
彩「うん。てか、お酒くさいww 飲んできたの?」
俺「ちょっとね」
彩「で…どうしたの?」
取りあえず気持ちだけ告げようと思った。
深呼吸を何回かしたけどもう心臓がね、破裂しそうだったよww
70:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:40:12.85 ID:uQOCkFlBO
すごく良スレ
リアルタイムで見れて幸せだわ
71:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:40:53.10 ID:gyUJFxmr0
はよはよ次!
72:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:42:50.60 ID:2OGAv+e80
俺「俺、彩のことが好きだ。
やっぱり楓のこと考えたら今がしっかり見えてた方がいいと思うし
ちゃんとしたパパを作ってあげるべきだと思ってた。
でもやっぱだめ、彩のこと好きになってて簡単に割り切れそうにない」
彩「え…」
俺「俺、親の顔とか幸せの家族? とか全然知らないからさ
彩と楓と色んな所行ってすっごい楽しかった。
もしかしたらこれがそうなのかな、って思った。
もし同じ家族を想像してたなら、俺で良かったら付き合って欲しい。
大学生になっても頑張るからさ」
もう自分でもなに言ってるのか分からなくなってたww
今考えたら高校生が、しかも大学生になろうかと言ってるやつが
なに偉そうにモノ言ってんだって話だよねww
良くも悪くも若かったな、って今になって思うよ。
74:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 18:48:51.74 ID:2OGAv+e80
彩の顔はもうぐちゃぐちゃで見れたもんじゃなかったww
彩「それでいいの? 絶対に負担になる日が来るよ?」
俺「さすがに養うとは言えない。
けど力合わせればやってけるって信じてる」
そう言うと彩は何回も頷いた。
泣いてるのか笑ってるのか分からないような顔で
彩「これからもよろしくね」
それを聞いた途端に居ても立ってもいられなくなって
彩のことを抱きしめてキスした。
彩とした初めてのキスの味は、しょっぱかったですww
彩「おじいちゃん、くちゃいww」
俺「うるせーよww」
ちょっとの間話だけして彩を送って俺も家に帰った。
帰りに飛び跳ねながら帰ったのを覚えてるよww
75: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/01/30(月) 18:55:04.02 ID:Wo4QTxwV0
うんうん
甘酸っぱい感じだねー
76:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 18:57:31.90 ID:xoajG4ZN0
グッとくるなw
79: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/01/30(月) 19:00:25.09 ID:jlMLuGXa0
読んでて涙目になった。
続きはよ
80:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 19:01:42.14 ID:2OGAv+e80
春になって大学生になった。
進学先は県内だったから引っ越しする必要もなく、のほほんと過ごしてた。
ところが周りは驚くような早さで大学生活に馴染もうとしていた。
ちょっとついていけないなー、なんて思っていると
俺にもサークルの勧誘が驚くほど来る。
大学に行ってもバスケはしたかったんだけど
サークルに入れば彩と楓と過ごす時間も限られてくるし
なるべくバイトしたかったから、やんわり断り続けてた。
入学してしばらく経った頃に彩と楓とで花見に行った。
彩「大学はどう?」
俺「なんか雰囲気がすごい」
彩「サークルは? バスケするんでしょ?」
俺「いや、今のところ断ってる」
彩「どうして」
俺「いやー、お前らとの時間なくなるの嫌だし、バイトもしたいし…」
彩「そんなの気にしないでいいよww
私はシュンが好きなことやってるのが1番嬉しいからさ!」
結局その一言でサークルに入ることにした。
と言っても、週に2回くらい活動してるゆるーいバスケのサークルにした。
たまに彩が大学に来て、バスケしてる俺を見に来ることがあって
もうその日はプレイさえまくりww
このサークルでも楓はアイドルでしたww
84:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 19:08:29.35 ID:6ZJoFJJwO
将来
「だむだむのおじちゃんがお父さんになった」
ってスレがたつのか
85:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 19:09:01.92 ID:i+wr1DqR0
>>84
ワロタwww
86:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 19:09:04.76 ID:6G6Oc8N+I
じゃあ俺も今のうちに風呂はいるか…
90:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 19:37:04.06 ID:2OGAv+e80
夏になってうだるような暑い日が続いていた。
その日は仕事が休みだった彩が楓を連れて家に来ていた。
妙に家に来てからそわそわしている楓。
というかここ最近ずっとそわそわしてて不思議だった。
彩「楓? どうしたの?」
楓「なんでもない」
彩「ほんとに?」
楓「うん」
こんな押し問答がずっと続いてて
挙げ句の果てに俺の近くを行ったり来たりしだした。
俺「どうした? 遊びに行きたい?」
楓「違う」
俺「お腹が空いたの?」
楓「違うもん!」
なぜか怒られたww
まさか初潮か!? とかバカみたいなことを考えていると
今度は俺を叩きだす楓。