このことを、僕は「ジェーン」には言わなかった。
日にちが経つにつれ
妻を抱き上げることが日に日にラクになってゆくのを感じた。
なにせ毎朝していることなので、
腕の筋力もそりゃ強くなるだろうと僕は単純にそう考えていた。
ある朝、妻はその日着てゆく服を選んでいた。
鏡のまえで何着も何着も試着して
それでも体にピッタリくる一着がなかなか見つからないようだった。
そして彼女は「はあ~っ」とため息をついた。
「どれもこれも、何だか大きくなっちゃって・・・」
その言葉を耳にして、僕はてハッ!とした。
妻はいつの間にやせ細っていたのだ!
妻を抱き上げやすくなったのは僕の腕力がついたからではなく
彼女が今まで以上に軽くなっていたからだったのだ!
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