また先週と同じ時間、同じ場所で待ち合わせした
ユカはもう場所間違えなかったよ
時間ぴったりに来てくれた
俺はちゃんと10分前には着いて待ってたよ
小学校の頃言われた5分前行動なんて全くしなかったヤツが
ちゃんと10分前には待ってた
絶対にユカより早く行こうって思ってたからね
あと
ユカが先についてたら緊張を落ち着かせる暇がないってのもあった
2回目の待ち合わせ
ユカは白と薄いピンクっぽい感じの服で来た
先週と何か雰囲気違ってたけど
カワイイには違いなかった
ユカのカワイイの見るとなぜか緊張する
同時に舞い上がりそうなくらい
嬉しくもあるんだけどな
そんで俺も気が利かないやつだ
また先週と同じカフェでお茶しよっかって言ったわけ
別の場所だとまたテンパる自身もあったしな
ユカはOKしてくれた
「あのカフェのケーキおいしくて好きだからまた行きたかったんだ」
って言ってくれた
なんか言うこと全部かわいい
ケーキ全部買ってユカに食べさせたいって思った
どうだ?キモいだろ?
でもホントにカワイイ子を目の前にすると
純粋な気持ちでそう思っちゃうんだよ
そして2人とも先週と同じメニュー
先週と同じ席に着いた
待ち合わせ時間もカフェもメニューも先週と一緒
「先週と全部一緒だね」って言って2人で笑ったよ
先週と違うのは
ユカと会うのが初めてじゃないってことだ
俺は先週よりちょっとだけ話もできるようになってた
元々男友達とはよく話す方だったから
その調子がちょっと出てきたって感じかな
先週はユカの方がリードしてくれたけど
この時は半々くらいだったかな
たぶんユカだったから話やすかたんだと思うけどな
目に見えない気遣いというか
そういうのができちゃうタイプの子だったから
それで何気ない話の中で
ユカの親の話になったんだ
先週も
ユカは親の都合で帰ったとか言ってたから
せっかくのGWは家族と出かけないのかな?
って思ったんだよ
それで俺は聞いてみたんだ
俺「そういえば、GWだけど家族と出かけたりしないの?」
ユ「ん?ああ、出かけないよ、もう大人だしねw
親もGWでも仕事あるみたいだし」
俺「そうなんだね。まぁそれでこうして会えてるわけだけどねw」
ユ「だよねーw」
って感じで普通だった
ユカの親は忙しいんだなぁーって思ってた
話を続けた
俺「俺は親が出不精だから家でごろごろしてるよw」
ユ「そうなんだねw」
俺「うん、そんで俺も一緒にテレビ見て親とつまんない話して毎年GW終わるよw」
親子揃ってぐうたらかよって思われたくなかったけど
話の流れでこんな風なことを言ったと思う
変に飾らない方がいいかなぁって思ってたんだよな
そしたら次の瞬間
ユカの表情が明らかに変わった
なんていうか
表情が曇るってこういうことなんだなってくらい
さっきまで明るくしてたのに
急になんか悲しそうな顔になっちゃったんだよ
当然焦る俺
何か悪いこと言ったか?何を?
でもどうしたの?なんて聞いていいのか
いやここは聞いたほうがいい
ちょっと勇気を出して聞いてみた
俺「違ってたらごめん、なんか悲しそうだけど、どうかしたの?」
言葉の選び方を知らない俺は
ドストレートにそう聞いたんだよね
そうするとユカは答えた
ユ「あ、いや何でもないよ。てか変な顔してた?ごめんね」
童貞の俺でも
ユカがちょっと悲しいのを誤魔化そうとしてるというか
そういうのは分かった
でも言いたくないことだから
聞くのはやめようと思って
次の話をようとした
でも俺も何話そうかなって
ほんの4秒くらいの間が空いた
そうするとユカが先に話し始めたんだ
さっきユカが自分で誤魔化そうとしたハズの
悲し表情のワケを
ユカは言った
「ごめんせっかく会ってる時に悲しい顔とかみたくないよね
…でもやっぱ話してみるね
先週言ったよね
私の事知らない人に会って悩み聞いて欲しかったって
あの事なんだけど、実はあれ私の親の話なんだよね
ちょっと問題があるっていうか…
こんな話聞いて変に思わないでね
でも俺君の話聞いて、家族と仲良さそうだなって思ったら
やっぱ耐えられなくて
話してもいい??」
俺は「うん、いいよ」って言った
この時、先週メールで返信した時みたいなカッコつけの気持ちはなかったよ