障害者の私が恋をした結果・・・

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47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:33:44.56 ID:iUIFU5C50
心と顔の真のイケメンに出会ったんだね

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:35:05.49 ID:M/BJTL/c0
これは惚れてまう

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:37:03.05 ID:7K84b5Je0
「泣いてるの?」

私はマイクを二回叩いた。私の泣き声は同室に居ても聞こえない。

「嘘でしょwごめんね怒ったりして」
「高校生?若いなー、あの制服だと××かな?」

どうして喋らなくても解るのかな、って純粋に思った。
私はマイクを叩くだけだった。でも彼はどんどん話して行く。
久しぶりに人と話すのって楽しいなって思った。

最後彼は
「また何か有ったら電話して、これも何かの縁だし」
そう言った。私は1回だけマイクを叩いた。
泣いてない事に続いて二回目のウソでした。

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:38:28.93 ID:iUIFU5C50
どう出会うのか気になる木

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:39:57.81 ID:7K84b5Je0
彼と出会って各段に何か、私に対する偏見の目が変わる訳ではありません。
辛い事がある度に、彼の電話番号を見ては、通話ボタンを押そうとするのですが
おせませんでした。きっと彼の言葉を社交辞令だったらどうしようか、
そう思っては携帯を閉じました。

でも私は、彼の番号があるだけで、それでも真っ直ぐ生きていこうそう思えました。
もうこの時、私は彼が好きだったんです。
単純な女です、ちょっと優しくされたから惚れた、それだけですw

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:45:37.01 ID:7K84b5Je0
高校を卒業し、引き籠り等の支援教室の事務に就職しました。
大学へ行く事も考えましたが、主治医が薦めてくれるままに、働き始めました。

気持ちが悪い話ですが、その時の私の携帯の発信履歴は彼の名前が
ひとつ、あるだけでした。

働き始めたところは、幸いにも偏見の無い優しい方達ばかりで
話せない事を覗けば、すごく働きやすい職場でした。

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:50:51.41 ID:7K84b5Je0
働き始め、初めての冬。ちょうどいまくらいの時期だったかな。
私は高校時代の友人と食事を済まし、帰宅しようと駅に急いでいました。

ですが不意に、目の前に男性が転がってきました。
私の地域には珍しく雪が降って、シャーベット状に溶けだしていた。
思うにその男性は階段を上ろうとして、こけたのだろう。そう思いました。

立たせて直ぐに帰れば、喋らないで済むだろう。そう考え
彼に手を差し出しました。

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:51:24.97 ID:qFdIM+tf0
はよ

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:53:02.71 ID:iUIFU5C50
再会キター


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:53:25.97 ID:wddrlfIX0
BGNスタート

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:54:13.56 ID:7K84b5Je0
「ありがとう」
酒臭い息と共に、優しい声が聞こえました。
一瞬で顔が火照ったのが解った。
男性が顔を上げて、その男性が本当に彼だと気付いた時
逃げ出したくなった。というか逃げた。

マフラーで顔隠して階段を上ろうとした。
そしてこけた。

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:55:25.94 ID:iUIFU5C50
こんなドラマみたいなwktk展開あるとは…

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 01:58:42.04 ID:7K84b5Je0
痛くても声が出せない。無言の私。
今度は笑いながら私に手を差し出した。やっぱり酒臭い。そして恥ずかしい
そう思いなが手をとって立った。

「お互い転んじゃったねー」
彼は笑った。私は顔を上げられずただ頷いた。

「あれ、あの時の子、だよね?」
私は首を横に振った。三回目のウソ。

「ほら、またウソ付いたー、電話してくるって言ったのに電話してこなかったじゃん」

彼はへらへらと笑った。上機嫌な様子だった。

「よし、お兄さんとメールアドレスを交換しよう」

そう彼は鞄から、ペットボトルを取り出した。
そして何も言わずしまい、携帯を取り出した。