クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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「――ほらお兄ちゃん!晩御飯出来てるから、ご飯にしよ!私、お腹空いちゃった!」

そう言うと、ひまわりは再び笑顔をオラに見せ、奥へと向かう。

「お、おい!ひまわり!」

彼女は、オラの呼び掛けには答えなかった。

(……別れた……別れたのか?)

その時、オラの中では二つの想いが入り混じる。
二人が別れたことの動揺。残念さ。……そして、少しの安堵感。

その安堵感を感じたオラは、無性に自分が許せなく思った。
だけど、どうすればいいのかも分からず、唇を噛み締めたまま立ち尽くしていた。

次の日も、また次の日も、ひまわりは変わらない日々を過ごしていた。
あれ以降、その話題に触れることはない。
ひまわりが、一切その話題に触れることはなかった。何も話さず、ただ日常の光景が繰り広げられるだけだった。

……いや、それは卑怯な言い方だろうな。
ひまわりが話さないんじゃない。オラが、聞かないだけだった。
たぶん、心の中では、このまま風間くんと別れて、ひまわりがずっといてくれることを望んでいるのかもしれない。
でも、胸の中にあるモヤモヤは、全く取れない。

行って欲しくないという気持ちと、曇りがかった憂い……その両方がオラの中に混在し、頭の中をグチャグチャにさせる。
……これじゃあ、どっちが保護者なのか分かったもんじゃない。
こんなにオラは、頼りない奴だったのだろうか。何だか自分が自分じゃない気持ちだった。

……そして、オラはまた、実体の掴めない気持ちに揺らされる毎日を過ごしていた。

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