クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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……分かってる。
彼に、非はない。こんなのは、ただの八つ当たりだ。
それでもオラは、オラの心は、行き場のない怒りを、彼にぶつけるしかなかった。
そうしないと、頭がどうかなりそうだった。

 

「……ごめん、しんのすけ……」

風間くんは、静かにそう呟いた。
そしてオラは、投げ捨てるように彼の体を解放する。
風間くんは、力なく硬いアスファルトに座り込んでいた。

 

「……しんのすけ……」

「――止めてくれよ!」

「……!」

「……今は、何も聞きたくない……!」

そう言い捨てたオラは、そのまま公園を立ち去る。
振り返ることなく、風間くんを振り払うように……

 

家に帰る足取りは、とても重かった。
歩き慣れたはずの道は、とても遠く感じた。
その日は、月明かりが出ていて、道路にオラの影を作っていた。
……でも、その夜は、どこまでも深い闇色に染まっている気がした。

「……」

家には、ひまわりが待っている。
オラの帰りを、待っている。

 

……それが、途方もなく足を重くしていた。

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