クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

【PR】Akogare


「……ただいま……」

家に帰りついてしまったオラは、静かに呟く。
すると家の奥から、車椅子の音が聞こえてきた。
……そして、いつもと変わらない様子のひまわりが、玄関にやって来た。

「お兄ちゃん、おかえり」

「あ、ああ……ただいま……」

「今日ね、ご飯作ってみたんだ。車椅子で作るのって大変だったよ」

「そ、そうか……ごめん、先にお風呂入るから……」

「……?う、うん……」

不思議そうな顔をする彼女を尻目に、オラは風呂に入った。

 

お湯に浸かりながら、ぼんやりと風間くんの言葉を思い出す。
目の前に立ち込める湯気と同じだった。
浮かんでは消え、消えては浮かび……壊れたレコードのように、ただ彼の言葉を繰り返していた。

 

「……それでね、そのテレビがね……」

ひまわりは、いつもの通り明るくオラに話しかける。
でも、耳に声が届かない。聞きたいのに聞けない。
余裕がないのかもしれない。

続きは次のページからご覧ください!!