「――おい!しんのすけ!」
街中から少し外れた公園で、風間くんはオラに追い付いた。
後ろから、風間くんの息が切れる音が聞こえる。ずっと走ってきたのだろう。
でも今は、顔を見たくなかった。
風間くんは、オラの背中に向けて話しかけてきた。
「……しんのすけ、黙っていたのは悪かったと思う。いつか言おうと思っていたんだ」
「……」
「でも僕は、真剣なんだ!真剣に、ひまちゃんを幸せにしたいんだ!だから――」
「――だから……なんなのさ……!」
「――!」
思わずオラは、風間くんに詰め寄る。そして気が付けば、彼の胸ぐらを掴んでいた。
「……オラが言いたいのは、そんなことじゃない!」
「――ッ!」
「どうしてひまわりを、一人で帰らせたんだよ!どうして、最後まで見送らなかったんだよ!
その帰りに――アンタと会った帰りに、ひまわりは事故に遭ったんだぞ!?
アンタが一緒なら、違ってたかもしれない!
――一生重荷を、背負うこともなかったかもしれないだぞ!?」
「……しんのすけ……」
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