震災で両親を亡くした結果・・・

とは言ってもネットも下世話なニュースとか震災時の映像とかACのCMのMADとか震災復興支援特別企画募金のご協力とか東電批判とかクソみたいなものばっかり流れるもんだから、最初はぜんっぜんたのしくなかった。くそが！どいつもこいつも！何も知らねえくせに！とか思いながらネットやってた。そんなこと思うならやるなよって話だけど、当時の自分にはそれしかやることがなかったｗｗ

内陸で停電してて津波とか何のイメージも湧かなかったんだが、当日夜、ラジオで聞いた「若林区の海岸に２００～３００人の遺体が打ち上げられている模様です」が衝撃的だった、「え？　津波でそんなに人って死ぬものなの？」って急にリアリティが出てきた

で、ある日いつものようにニコニコ動画で色々見てたら、まじでバカみてえなくだらねえ動画撮って乗せてる人らがいた。
今でいうYouTuberみたいな動画を撮って乗せてたんだけど、それがまじでくだらねえの。小学生が思いついたことを本気で金かけてやってるみたいな。11日の津波を見てから大人を心配させないための愛想笑いしかしてなかった自分はそれを見て初めて腹抱えて笑ったんだw
まじで涙出るくらい大笑いした。なんだこれくだらねえ！って。小学生がうんことちんこでひたすら笑ってるみたいな感じねw

その人たちはその動画の他にも面白い動画をいくつかあげててそのどれも全部面白かったw 毎日見て毎日笑った。何回も見たけど何回も笑ったww自分はもはや笑うために無理やりその動画を見て笑ってたw
なんかそのとき思ったんだ、下ネタとかくだらない遊びとか意味がないと思うかもしれないけど、こんなに追い詰められた時笑えるのはそういうくだらないことなのかなーと。
江頭2：50は偉大なのだ。

その動画を見るようになってからは少しずつおじさんやおばさんと話しても笑えるようになった。一緒に近所に買い物に行ったりもするようになったし、テレビも見れるようになって、少しは元気になったんだと思う。今までどういう成り行きでここにきたのか話せずにいたけど、近所の人に話せるようになった。相変わらず、落ち込んで暗いことばかり考える時間はあったけども。

高校は東北の方で既に合格していた高校があったけど、おじさんおばさんが色々手続きをしてくれて、おじさんの家から通える高校に入学できた。入学した学校の先生方もめちゃくちゃ優しくしてくれた。初日はなぜか担任の先生がお弁当を作ってきてくれた。でも自分はおばさんが持たせてくれた弁当があって弁当を2つ食べたｗｗ美味しくて完食できた。
中学の先生とも遠いのにわざわざ話を聞きに行ったりしてくれたらしい。本当に良い先生に恵まれた人生です。中学の担任も高校の担任も今でも時々飲みに行くよ。

高校に入学できたのは良かったんだけど、両親が死んで東北から避難してるってことを知ると、みんな何故か気軽に話してこなくなるんだよね。何気なく会話の中で出てくる家族の会話とか、自分がそこにいると話しづらい雰囲気になるし…
友達がいないわけじゃなかったけどそういうこともあってクラスの中ではちょっと孤立してた。まあ、元々大勢でワイワイやるような人間でもないんだけど。

てか思ったけど自分の文章句読点多くて読みづらいね。申し訳ねえええ

おじさんおばさんにお金を無駄にかけさせたくないと思ってたから部活にも入らなかったし、理系が得意だったけど金かかるから文系を選択した。もちろんおじさんおばさんは遠慮するなって言ってくれてたけどね。迷惑かけてる自覚はあったからなるべくこれ以上無理させたくなかった。だからあんまり外で遊ぶことはなかったな。ひたすらネットであのおもしろ動画をみたりしてたな。

弁当2つわろた

不思議に読みやすい文章だから
書きやすい書き方でいいと思う

ちなみにそのニコニコでおもしろ動画をあげてる人たちのことはずっと好きで応援してた。もちろん今でも。動画を上げることが本職じゃないようでいろんな分野で活躍してました。多分わかる人もいると思う。なんとなく名前を出すのは控える。ただその人たちを知った日から今日までずっと元気と希望をもらって生きてきたのは間違い無いです。とある機会に会った時は本当にありがとうと伝えました。笑いとは人を救うことができると心から信じてるよ、みんなも辛いことがあったら笑える何かを探してみてね。

なんというか、ご両親は>>1が元気で笑っていてくれて安心してると思う
あと弁当2つはわろた
成長期だから食べれたのかなw

高校3年間は、友達は多くなかったけど普通に楽しかった。
ただ、ほとんど何も言わずに関東に来たもんだから、東北の友達には申し訳なかったな。携帯を買ってからは連絡が取れるようになってちょいちょい電話したり、LINEができてからはLINEしたりしてたけど、みんなそれぞれ違う場所で違う生活送ってると話が合わなくなって、自然と疎遠になるんだよね。
結局今も連絡を取るのは2人しかいない。地震があった日同じ部屋にいた2人。1人は家を流されて違う町へ引っ越したらしい。もう1人は今大学院に行って災害看護？について学んでるとか。すごいよね。

高校3年生で進路を決める時期になった時、映像編集系の専門学校に進みたいっていう希望が自分の中に漠然とあった。それはあのおもしろ動画の人たちをみて、映像を作ることに興味があったから。だから高校在学中から色々独学でソフトいじって簡単な動画作ったりはしてた。まあ全然素人の領域だし、ただの憧れってだけだったけど
なんとなくおじさんとおばさんに進学するって言えなかったんだよね。でもずっと隠してるわけにもいかないし、最初は担任に相談した。
そしたら低額で通える専門学校や奨学金制度をたくさん調べて書類を取り寄せてくれた。こんなにしてくれた先生のために、専門通いたいな、と思った

夢って大事だよな
生きる活力になる

で、そのことをおじさんとおばさんに話したら、「○○(自分)のやりたいことをやればいいよ。」と応援してくれた。まあいつもやりたいことを否定せず見守ってくれてた2人だから、断られるとも思ってなかったけど、純粋に嬉しかった。
この話を2人にしたのが5月頃で、6月から卒業するまでひたすらバイトで学費を稼いだ。2人は学費は払うと言ってくれたけど、自分のわがままだし自分の金で通いたかった。バイトもしてみたかったし。関東って時給とんでもなく高いのな。おかげで遊ぶ余裕もちょっとできた。