人数の関係上、俺には内緒にしているらしい。
でも、俺の耳は地獄耳。計画を探り当て、いざ集合場所へ!
そうか。もう全部終わった後の出来事なのであしからず。簡単に男たちのスペック紹介。みんな某本屋でバイト。
俺:22歳。バイト内でほぼ空気。
織田:24歳。バイト内でリーダー的存在。オダギリジョー似。
田代:29歳。ヒゲメガネ。シモネタ大好き。
松本:21歳。明るいオタク。KY炸裂。
今泉:20歳。大学生。ふいんきイケメン。
ここまでは偶然遭遇したって言い訳も成り立つ。
だが、俺も男だ。言い訳などせずに合流してやる。駅についたら、改札付近に不細工どもがたむろしていやがった。
kwsk
田代を待っているようだ。これはチャンス。
このまま田代を抜きにして行く戦法にしようと決めた。俺「おおーい」
俺に気付き、気まずそうな空気が全員に広がる。
みんな愛想笑いをしながら、「どうした?」など簡単な会話。
俺「田代さん来れなくなったから代わりに来た」
俺「うん、さっき連絡あってさwww」
今泉「まじっすか?田代さんは戦力になると思ったのにな」え?俺じゃ戦力にならんとでも?今泉のクソガキめ。
だが、みんな信じきっているようで、このまま合コンに参加できそうな空気。
織田「あれぇ~おかしいな。そんな話聞いていないんだけどな」
やばい、織田が俺の陰謀に気付き始めている。
ここは先手必勝。なんとかして言いくるめてやらないと。
俺「じゃあ、女の子とたちと合流しようかwww」
織田「でも、田代さんと・・・」
俺「いいからいいから。女の子たちを待たせたら失礼でしょうが!」
織田「うーん、とりあえず田代さんに連絡してやるわ」
やばい、田代と連絡がついてしまったら、俺の計画が早くも終わってしまう。
俺「いや、田代さんは高熱で倒れたらしいよ。だから・・・」
織田「えっ?まじで!? じゃあなおさら連絡しないと・・・」
まずい逆効果だった。みんな田代を心配しはじめた。
KY松本がお見舞いに行こうなんて言い出していやがる。
やばいやばいやばい・・・。このままじゃ・・・・・・。
織田「うーん、そうかもなぁ・・・」
俺「それよりどっかに入って作戦会議とかしようよ!」
今泉「確かに打ち合わせとかはしといた方がいいかも」
松本「俺、いまから興奮っすよ~うぉぉぉぉぉぉぉ」よし、流れは完全にこちらに傾いた。その時、、、、
田代「おーい、遅れてごめんよ」
田代「風邪?俺が?引くわけねぇじゃんwwwwwww」
織田「え?だって・・・」みんなの視線が俺に集まった。
松本「もしかして俺さん嘘ついたんじゃないんすか~」
核心に触れ固まる俺。白い目線が俺を犯す。
織田「なに嘘ついたの?」
俺「いや、嘘というか」
今泉「ちっ」
松本「なに考えているんすか俺さん」
俺「・・・・・・」テンションがいきなり下降。いつもの俺に戻る。
田代「俺も参加したかったんだろ?連れて行ってやろーぜ」
神の助けか。さすが三十路前。わかっている。織田「でも、嘘を付くのって許せないんだけど」
今泉「女の子たちと人数あわなくなるしさ」
松本「まじで嘘ついたんすか?なんで?」
田代以外の三人は完全に俺を拒否しているようだ。
今泉「でも、俺さん連れて行っても戦力にならないでしょ」
松本「えっ、なんですかこの展開?いきなり大混乱じゃないっすか」俺を抜きにして連れて行くか相談する面々。
最初の勢いで強引に持って行きたかったが、空気と化す俺。
織田「つーかさ、まず嘘を付いたことを謝れよ」
俺「す、すいません・・・」
俺「田代さん、すいませんでした」
田代「いや、別に俺はいいけど」完全に空気が悪くなっている。やばい、帰りたくなってきた。
松本「あーらら」
今泉「で、どうするんですか?そろそろ女の子たちと合流しないと」
全員の白い目が再び俺を犯す。ああ、そんなに見ないで。
今泉「俺さんはどうするんですか?連れていくんですか?」俺「あっ、俺やっぱりかえ、、、」
松本「せっかくなんで連れて行ったらいいんじゃないすか」
おおっ、松本よ。さすがに空気が読めない発言だ。
松本「俺さんがいてくれたら、俺の引き立て役になるしwww」
いつもは優しい織田さん。なんで今日はそんなに冷たいの?そんなこんなで電車に乗り込み待ち合わせ場所の駅へ。
今泉とか織田とかはウダウダ行っていたが、なんだかんだでついて行く事に。
計画通りだ。
作戦会議と銘打った俺いじめが始まった。
「計画が狂った」だの「邪魔すんな」だの言っていたけどスルー。
女の子と合流させすれば、俺のターンだ。
この日の為に持ちネタも仕込んできたし。そして、女の子たちと合流する時へ。
みんな保育士の専門学校へ通っているらしい(リサーチ済み)。
パッと女の子たちを見渡してみると・・・○○×○
美人はいないけれど、それなりのメンツじゃないか。ぐふふ。
飯島「ううん、全然だよ。・・・・・・ん?」飯島の目線が俺を貫く。そして、織田を連れて少し離れた所へ。
会話の内容は聞こえなかったが、なにやら揉めているようだ。
チラチラと俺の方を見たりしているけれど、気のせいだろうな。
気のせいだろうな。
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