中学俺「は?誰お前?」
しくじり俺「俺?俺は未来のお前、別名しくじり俺だ」
中学俺「未来の?いやいや、空き巣かお前!」
しくじり俺「いや本当に未来のお前だから!」
中学俺「なら証拠あんのかよ?」
しくじり俺「…お前、一人で留守番の時に姉ちゃんの下着付けて遊んでるだろ」
中学俺「は!?」
しくじり俺「しかも保健室にあった女子の下着も盗んだだろ?」
中学俺「っ……」
しくじり俺「他にもクラスで可愛い娘の黒タイツを……」
中学俺「わかった!もういいから……」
しくじり俺「まぁお前というか俺の性癖はわりとどうでもいいんだ」
しくじり俺「俺が言いたいのはしっかりと勉強をしてほしいってことなんだ」
中学俺「勉強?」
しくじり俺「あぁ、勉強」
中学俺「いやいいよ、面倒くさい…それに数学とか国語とか生きていく上で全く必要ないだろ」
しくじり俺「お前が嫌って言うほど勉強嫌いなのは理解している、なんせポピーを一学年分溜めちまったからな」
中学俺「」
しくじり俺「だがなぁ…このままいくとお前間違いなく破滅だぞ」
中学俺「はぁ?」
しくじり俺「お前今定期試験で丁度真ん中の位置キープしてるだろ?」
中学俺「まぁな」
しくじり俺「3年になったら一気に下位に落ちるからな」
中学俺「はぁ!?なんで!?」
しくじり俺「そりゃ今まで勉強しなかった野球部とかサッカー部の連中が本腰入れて必死に勉強するからな」
しくじり俺「いつも通りその場でのほほんと勉強しているお前は一気に下位に落とされるわけ」
中学俺「」
しくじり俺「それはウチの中学じゃなくても周りの中学も同じ、お前の偏差値はズタボロだからな」
中学俺「それでお前…未来の俺はどうしたんだよ」
しくじり俺「まぁ、俺も必死に勉強しようと思ったんだけどやっぱ塾とか行っていないから結局やらないわけ」
しくじり俺「机座ってもモバゲーでゲームしちゃったり昔読んでいた漫画を読みふけっちゃうのよ」
中学俺「お、おい……」
しくじり俺「それで結局底辺の一つ上の高校に入学しちゃうわけ」
中学俺「で、でも底辺校じゃなければいいんじゃない?」
しくじり俺「いや、ダメなんだよ、高校ってある程度同じ様な性格の連中が集まるんだよ」
しくじり俺「だから今のお前みたいな危機感持たないで勉強もしないのほほんとした連中ばっかの集いなのよ」
中学俺「お、おう……」
しくじり俺「そこで俺はこいつらとは違うって一念発起できればいいけどお前はそののほほんとしたぬるま湯に浸かっちゃうわけ」
中学俺「そ、それで……」
しくじり俺「そこでもお前は下位クラスになっちゃうわけ」
中学俺「底辺の中の底辺……だ、大学は?」
しくじり俺「行かねぇよ」
中学俺「は?あ、あぁ~高卒で働くってこと」
しくじり俺「働くが正社員じゃないぞ」
中学俺「は?」
中学俺「そ、それってどういう……」
しくじり俺「あぁ~お前が高校卒業する時景気がもの凄く悪くなるんだわ」
中学俺「は?なんで?」
しくじり俺「それは…ん?あ~わかったよ……」
中学俺「どうしたんだよ?」
しくじり俺「悪い、詳しい事は言っちゃいけない案件らしいんだわ」
中学俺「そ、そうか」
しくじり俺「景気が悪くなるってのもお前忘れるかもな」