とりあえず書き溜めてあるぶん貼っていく
繁華街でスナックを経営している母親が女手一つで私と兄貴を育ててくれた
近所のおばちゃん達が目をかけてくれて
週末遊びに連れていってくれたり
夜ご飯を作ってくれたから
勿論母親も昼間、勉強教えてくれたり一緒にお菓子作ったりしてくれた
でも寂しい思いをしないですんだのは兄貴が構ってくれたから
兄貴は私より3つ年上で、優しくて凄く機転の利く人だった
当時Jリーグが流行っていたのに兄貴はサッカー部にも入らず
私と遊んでくれた
兄貴が友達と遊ぶ時には連れていってくれたんだ
私「何でサッカーチーム入らないの?」
兄貴「お金も時間ももったいないじゃん!」
私「でも皆やってるよ?」
兄貴「よそはよそ!うちはうち!」
いつでも優しく明るかった兄貴
しかし中学校に進むと兄貴はグレたwww
分かりやすく不良の道に入り、暴走族の真似事みたいな事をやってたwww
私「兄貴の制服って何で短いの?何でズボンだぶだぶなの?」
兄貴「これ読んでみ?」
渡されたのは湘南純愛組でした…
兄貴は母親の店の手伝いを始めた
まだ小学生だった私は夜中寂しくなると
枕とヌイグルミを持ってスナックのスタッフルームに行き
お姉さん達に絵本を読んでもらいながら寝ていた
いくらトッポイ格好して背伸びしていても中学生
兄貴はよくお客さんにイジられてた
うちの母親は滅多に怒らなかったけど
盗みや嘘を付いた時は絶対に許さなかった
正座して何時間泣いても絶対に許してくれなかった
兄貴は私にしょっちゅう怒った
おもちゃ仕舞わないと
兄貴「何でこれ出しっぱなしなの?」
私「後で片付けるよ!」
兄貴「違う違う。俺が聞いてんのは、何で出しっぱなしなの?って聞いてんの」
私「片付けるのがめんどくさかったから…」
兄貴「どうせ後で片付けるなら、今やっても一緒でしょ?面倒臭い事は先にやりなさい!」
信号無視して飛び出したりすると
兄貴「おい!飛び出してんじゃねーよ!」
私「ごめんなさい。」
兄貴「こーゆー道路渡る時はどうすんだっけ?」
私「右見て左見て右見る。」
兄貴「そうだろ?それでも死んじゃう子いるんだからね?」
と細かく必ず説教してきた
今思うと母親の負担を減らす為だろうし、父親の変わりになろうと頑張ってたんだと思えるが
そんな生活が数年続き私もスナックの仕事に興味を持ち始めた小6の夏
珍しく我が家に怒号が飛んだ
昼間から兄貴と母親が喧嘩をしていたんだ
私は怖くなって隣の部屋から盗み聞きしか出来なかったんだけど
要は高校進学の事でもめていた
兄貴は就職を希望していたが
母親は進学させたかったらしい
どんな底辺高校でも良いから高卒は取れと