白髪の紳士「女の子にこんなことさせて申し訳ない」➡︎数ヶ月後、ホテルで偶然に紳士と再会した結果・・・

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というか、一方的に封筒を押し付けてまたどこかに行ってしまった。 

今度は名刺が入っていた。 
某水産会社の会長だということ、彼のものであろう電話番号とアドレス。 

その夜早速連絡をいれた。

 

電話をしてもいいものか分からなかったからとりあえずメールを作成した。会長さんはauだった。 

『靴磨きの>>1です。勝手に連絡をしてすみません。お金の件、せめてお礼をさせて下さい』 

貧乏だったからお金を借りたり戴いたり、奢られたりすることは、真っ当な理由がないとじゃないと嫌な性分だ。よく友人には損な性格だね、と笑われる。 

 

すぐに返事は届いた。時間は21時くらいだっただろうか。 
『今 接待が 終わった ところです。 御丁寧に 連絡嬉しかったです 
明日は 空いていますか?』 会長さんは独特な空白の使い手だった。 
―明日は空いていますか? 「失礼ですが、どのような意味ですか?」 
必死に考えても分からなかったからそう送った。

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