194: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 12:51:02.14 ID:ztpcry0dO
しぇん
195: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/16(月) 12:59:58.14 ID:6UK3llfl0
財布を開けた右上に、私の名前のイニシアルが入っていた。
それを確認して改めて家宝にしよう、と本気で思った。
後にも先にも…先のことは分からないけど、今のところは、ブランド品と呼ばれるものはこれしか持っていない。
他には要らないし、買うこともねだることも絶対にない。
今は背伸びしているけどこの財布の色に見合った女性になろう。
いつか二人と、そして会長さんと会えなくなってしまっても
私が傲慢になって怠惰にならないように、この気持ちを忘れないように、この財布は肌身離さず持ち歩こう。
じんわり暖かい気持ちを涙に変えないように、堪えるのは大変だった。
196: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 13:02:25.10 ID:PLx92lSx0
俺が泣く
今泣く
今泣く
198: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 2012/01/16(月) 13:16:57.78 ID:7FaIQqg80
汗から目が…
202: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 13:47:23.42 ID:NK/72lrk0
>>198
逆やw
逆やw
199: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/16(月) 13:19:29.26 ID:6UK3llfl0
レス嬉しいです、ありがとうございます!
めでたいクリスマスイブを最後に、私と素晴らしい高校生との共同生活は終わった。
まだいていいのに、と二人には引き留められたけれど、親しき仲にも礼儀あり。
これ以上二人の時間を邪魔できない。
翌朝、朝食を一緒に摂って、彼らにお礼を言った。
どれだけお礼を言っても言い足りないくらいだ、と言うと「先生、家族に何をそう気を遣っているの、小さい頃はサンタクロースが来るもんだよ」とA君に頬をつつかれた。
「私もう成人しているんだけどなぁ」
「…トナカイからのプレゼント忘れていません?」
A君が例のネームプレートを手渡してくれた。
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