何とか謎の集落から抜け出した。
『奇跡的に運のない男だね!帰りは同じ道使うなよ』
「トンネルの事?集落のこと?パーキングか?」
『全部だよ』Sが早口で言った。
帰りは来た道を避けて全部下道で帰ったお陰で、ガソリン代がえらいことになったらしい。
回り道をしたのは、ついて来てる人を減らす為。
明るく電話に出たのは、カケル君が怖がっていたからだった。
Aから電話があった時点で、カケル君に出るのをとめられたらしい。
——以下、SがAの家に来た時の話——
ほんの数日前の話
血はつながってないのに変な話だが、親戚みたいな扱いだった。
で、『21:00につくから迎えに来てねー』とSからメールがあったので迎えに行く。
俺たちが住んでる団地から駅に行くには、橋を渡るか神社の前を通らなければいけない。
Cが死に、Bが自殺した場所だ。
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