美しすぎる学校の先生が不登校になってしまったので家にお見舞いに行った結果・・・

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26: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 07:37:13.71 ID:zSMs1Lti0

「迷惑じゃないですか?」

出された羊羹に手を付ける前に、ずっと聞きたかったことを聞いた。
でも、こういう表現は正しくないかもしれない。ずっと聞きたかったというよりは、ずっと不安に思っていたのだ。
彼女の家を訪問するにあたって、なんの大義も持ち合わせていないことを、僕は不安に思っていた。

なんのことかと目を丸くしていた先生だったが、すぐに言葉の意味を察したようで、こう答える。

「迷惑だなんて、そんなことは、ないよ」

僕は卑怯者だ。
だって先生は、はっきりと「迷惑だ」なんて言える人じゃないんだと知っていて、こんなことを聞いたのだから。
そればかりじゃない。僕は機をうかがっていたのだ。先生が僕を拒絶できないタイミング、すなわち、先生が多少なりとも僕に恩義を売られたと感じるタイミングだ。
『絆創膏をあげた』なんていくらなんでも些細過ぎることではあるが、しかしそれで十分だったのだ。

もともとこの人は、他人を強く拒絶することが苦手なのだ。
自分自身の言葉で、他人とのつながりに波を立てるのが、酷く苦手なのだ。
僕が二回目にこの家を訪ねたとき、先生は実に回りくどい方法で僕を遠ざけようとした。
つまりは、そんなことをしなければ、彼女は僕を拒めなかったのだ。

「誰とも会話してないとね、ほんと参っちゃうから。ほら、今のわたしの状態だと、友達とかにも会いづらいし」

こんな風に、僕が会いに来ていい理由を、勝手に仕立ててくれたりする。

「きみに救われてると思う。わたし、結構」

それは本心なのかもしれない。
そうではないのかもしれない。

僕は卑怯者だから、仕方ないとは思うのだ。
穿った見方で、他人の行為をぼやけさせてしまう。他人の好意を有耶無耶にしてしまう。
彼女はこんなに、こんなに嬉しいことを言ってくれているのに、素直に喜べない自分がそこにいた。

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