美しすぎる学校の先生が不登校になってしまったので家にお見舞いに行った結果・・・

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27: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 07:39:03.48 ID:zSMs1Lti0
 さて、その日の僕の気分は最悪だった。
どんよりとした冬口の空がそれを一層強いものにした。
先生の家に通い始めてから一か月と少しになり、先生が学校に来なくなってから三か月が経ったころだった。
休日ではあるが、家でふさぎ込んでいるとどうにも嫌なことばかり考えてしまうので、財布と傘を持って外に出た。ショッピングモールのフードコートは、日曜にふさわしい混み具合だった。
かまぼことねぎしか乗っていないうどんを注文し、プラスチックの番号札を受け取ってから席探しを始める。こんなに混んでいるというのに。僕一人が座る席を探すのだって難しいというのに。
空いている椅子を見つけるより早く、見知った顔を見つけた。
中学を卒業して以来会っていない友人だ。
不登校児の家を一緒に訪ねた、あの友人だった。気づかなかったことにして通り過ぎてしまおうと思った。
二年近く会っていない相手だ。それだけの間連絡を取らないということは、それだけの関係だったということだ。
今更顔を突き合わせたって、話が弾むとは思えない。ただでさえ今日の僕はテンションが低くて、誰かと馬鹿話をするような気分じゃないというのに。

しかし運が悪いことに、彼も顔を上げてしまった。
二人掛けの席に座って、ドーナツをつまんでいる。ばっちりと視線が合ってしまった。

きっと彼も、僕と同じようなことを思ったに違いない。久しぶりに会ったからといって、肩を叩きながら笑い合うような関係ではない。
だけどまた、互いに互いを認識したというのに、黙って通り過ぎてしまえるような間柄でもない。
双方ともが望まない語りの席はこうして形成される。

観念した僕が彼のほうへと足を向けるのと、あいまいに笑った彼が控えめに左手を上げるのは、ほとんど同時だった。

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