合格した後に知らされた試験それは……
“あいお嬢様ボディーガード試験”
しんのすけは耳を疑った。
すると、あいちゃんはさも当然のように言う。
「ですから、私のボディーガードを募集する試験ですよ。
――しんのすけさん、今日からあなたは、私のボディーガードですわ」
あいちゃんは、嬉しそうに微笑みかけてきた。
黒磯さんは感激していた。
何でも、ようやくあいちゃんも認める後継者が出来たとか。
黒磯さんに、仕事のいろはを叩きこまれる毎日だった。
(あの人、これをあいちゃんが小さい頃からやってたんだよな……タフなはずだ……)
いずれにしても、給料面はかなり上がった。以前勤めていた会社よりも、ずっと。
だがその分体力を消費するのは否めない。工場よりも、ずっと。
……その時、ひまわりが小さく呟いてきた。
「――お兄ちゃんさ……なんか、私に隠してない?」
「……え?」
ひまわりの方を振り向いた。彼女は、とても辛そうな顔をしていた。
「……隠すって……」
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