「しんのすけさんなら、そう言うと思いました。……ですが、その心配には及びませんわ。
その募集自体は、一般に正規に知らせていること。それに、私がするのは、あくまでもそれを紹介しただけにすぎません。結局採用されるかどうかは、しんのすけさん次第なんですよ」
「あ、そういうこと……」
そしてあいちゃんは、表情を落とした。
「……ごめんなさい、しんのすけさん。本当はすぐにでも採用したいのですが……」
「分かってるって。あいちゃんは、そこの重役だしね。知り合いだからって、重要な仕事を無条件に任せるなんてしちゃいけないよ。
――そうだな。でも、せっかくあいちゃんが勧めてくれたから、ダメ元で受けてみるよ」
「……はい!頑張ってください!あいは、信じております!」
そしてオラは、応募した。
――だがその時、オラは知らなかった。オラが応募したそれが、どういう仕事であったのかを……
それから1週間後、オラは酢乙女グループ本社ビルの前にいた。
「ここが……」
摩天楼の真ん中にそびえ立つ、超巨大高層ビル……。見上げると、目眩を起こしそうになる。
「……やっぱ、超巨大企業だよな……」
そして面接、実技を経てしんのすけが合格することとなる。
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