クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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「い、いや……そんなわけじゃないけど……」

戸惑っていると、彼女はクスリと笑う。

「……お邪魔しても、いいですか?」

「……あ、ああ。どうぞ」

そしてオラは、あいちゃんを家に招き入れた。

 

「――ずいぶん、片付きましたね」

あいちゃんは、そう呟きながら部屋を見て回る。

「まあね。オラの荷物、ほとんどないからさ。一人にはもったいないくらいの家だよ」

笑いながら、言ってみた。
するとあいちゃんは、なにか思ったように俯いた。

「……ん?どうしたの?」

「……い、いえ……それにしても、静かですね……」

「え?あ、ああ……そうだね……」

 

「……」

「……」

……なんだか、不思議な空気が部屋中に満ちる。

「……私で、よければ……」

しばらく俯いていた彼女は、小さな声で話してきた。

 

「え?」

「……私でよければ、ご一緒に……」

「……」

……また、部屋は静まり返った。オラも、下手に喋れなくなっていた。

 

二人揃って、居間に立ったまましばらく黙り込む。でも、何だかこのままじゃいけない気がした。
震える口に力を込めて、ゆっくりと口を開いてみる。

 

「……あ、あのさ……」

「……は、はい……」

「……今度よかったら、二人で――――」

―――プルルルル

「―――ッ!」

「―――ッ!」

突然、静かな部屋に電話の音が鳴り響く。体をビクリとさせたオラ達は、すぐに音の方を振り返る。

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