クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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「……電話か……」

一度彼女に目をやる。彼女は、頬を桃色に染めて、困ったような笑みを浮かべていた。
何だか照れ臭かったオラは、少し重い足取りで電話に向かった。

 

「……はい、野原ですが……」

「――聞いてよしんちゃん!!」

受話器を耳に当てるなり、叫び声が耳を貫いた。
咄嗟に受話器を耳から離し、改めて話をする。

 

「……ま、まさおくん?」

「そうだよしんちゃん!――それより、聞いてよ!!」

まさおくんは、かなり慌てていたようだ。

「どうしたのさ、いったい……」

「あのね!僕、ねねちゃんに告白したんだ!!」

「……マジで?」

「マジだよ!大マジだよ!!そしたら、ねねちゃん、言ってきたんだ!“好きな人がいる”って!!!」

(……あちゃー)

思わず、手を頭に当て上を見上げた。

 

「とにかく、詳しい話はいつものファミレスで話すから!!すぐ来てよ!!―――ガチャリ」

まさおくんは、一方的に電話を切断した。

(……こりゃ、面倒なことになるぞ……)

まさおくんは、ねねちゃんが好き。でもねねちゃんは、ぼーちゃんが好き。
なるほど、とても面倒な構図になっている。高確率で、嵐が吹くだろう。

 

「……どうか、しましたか?」

気が付けば、あいちゃんが後ろに立っていた。

「……ああ、ちょっとまさおくんが相談があるって」

「まさおくんが?」

「うん。オラ、ちょっと行かなきゃ……」

「……そう…ですか……」

彼女は、残念そうに表情を暗くした。――かと思えば、すぐに明るい表情を浮かべる。

「……私も、ご一緒します!」

「え―――?」

彼女の目は、ただオラを見つめる。それを見ていたら、何だか笑みが溢れて来た。

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