彼は今、とある漫画家のアシスタントをしている。かなり厳しい人らしいが、その分画力は上がってるとか。
今はアシスタントをしながら、漫画家デビューを目指し、日々ネームを作っているとか。
「風間くん、凄い」
ぼーちゃんは、チャームポイントの鼻水を垂らしながら、朗らかに笑う。
彼は、何かの研究者のようだ。その詳細は、企業秘密らしい。
ただ、先日研究チームの主任に抜擢されたとか。相変わらず、なんだかんだで、一番しっかりしてる。
「……それにしても、しんのすけもずいぶん真面目になったな」
「そ、そうかな……」
「そうそう。小学校までのしんちゃんからじゃ、到底信じられないくらいだわ」
「そんなに変だったかな……」
「うん。変だった。でも、面白かったけどね」
オラたちは笑い合い、昔話に花を咲かせた。
こうして今でも変わらず昔を語り合える友達がいることは、本当に素晴らしいことだと思った。
「――そろそろ、オラ帰らないと……」
時計を見たオラは、荷物をまとめ始める。
それを見たまさおくんは、残念そうに言ってきた。
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