クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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「……そうか……。確か、ひまわりちゃんは……」

「……ええ。事故で……」

「……それは、大変だったね」

「いいえ。ひまわりも悲観してるわけじゃありませんので、あいつはあいつなりに、きっと力強く生きていきますよ」

「……ひまわりちゃんは、強いんだね。それに比べて、僕は……」

言葉を最後まで口にしないまま、四郎さんは俯き目を伏せた。

「……四郎さん?」

四郎さんは、やはりどこか様子がおかしい。
何か、追い詰められているようにも見える。

「……あの、四郎さん。それで、今日はどういう用件で……」

「――そ、そうだ!せっかくなんで、僕がご飯作りますよ!」

「え?い、いや……」

「まあまあ!ちょっと台所借りますね!」

「え?あ、ちょっと……!」

まるで逃げように、四郎さんは台所へ向かう。
やはり、何かあるようだ。しかも、オラに言いづらい何かが……
それが何なのかは分からない。分からないけど……

(……とりあえず、様子を見るか)

もしかしたら、お金に困っているのかもしれない。
こう言ってはなんだが、彼の姿を見る限り、普通の暮らしをしているとは考え難い。
それならそうと言ってくれればいいのだが……まあ、そこは本人の口から言うべきことだろう。

オラはとりあえず、テレビでも見て待つことにした。

テレビでは、夜のワイドショーが流れていた。
特に見たい番組もなかったし、ぼーっとしながら眺めていた。

芸能人の噂、スポーツの結果、特集……いつもと変わりないような、極々ありふれた話題が放送されていた。
そして番組は、ニュースに変わる。

『――本日夕方ころ、春日部市○○のコンビニエンスストアに、強盗が入りました』

(家からわりと近いな……物騒だな……)

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