「……お察しの通りです。ひまわりちゃんの車椅子には、ひまわりちゃんの心拍数を計測して、もし異常値が出た後に席を離れた時、背に向けて発信機を飛ばす仕組みがありました」
「だろうね。天下の酢乙女グループの最新型だし、そんくらいの凄い機能はあると思ってたよ」
「………」
すると急に、あいちゃんは表情を暗くする。視線を下に向け、口を噛み締めていた。
そしてしばらく沈黙した後、静かに、口を開いた。
「……しんのすけさん、ごめんなさい。今回の件は、私のせいです」
「いや、別にあいちゃんのせいじゃ……」
「いいえ。こうなったのも、私が余計なことを広げたからです。
私自身の警護は、常に万全です。しかし、こんなに早く、しんのすけさん達に危害が及ぶとは……」
あいちゃんの表情は、沈みきっていた。
今彼女は、自分自身を激しく責めているのだろう。
「……あいちゃん、それは違うよ。そもそも、四郎さんは、金目当てにオラ達を連れ出したわけじゃないし」
「……そうなんですか?」
続きは次のページからご覧ください!!


