クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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「……本当にごめんね、しんちゃん、ひまわりちゃん……」

「……謝るくらいなら、解放してください。そして、一緒に自首しましょう。こんなことをしても、いずれ必ず捕まりますよ」

「……うん、そうかもね……。でも、僕はもう人を刺したんだ。……もう、引き返せないよ……」

「……四郎さん……。ならせめて、ひまわりだけは解放してください」

「お、お兄ちゃん!?」

「ひまわりは見ての通り、歩くことが出来ません。このまま一緒に行動しては、必ず足手まといになりますよ」

「………」

……自分で言った言葉に、胸が痛んだ。

――“歩けないひまわりは、足手まとい”――

本当は、口が裂けてもそんなことは言いたくなかった。
そんなこと思っていない。だけど、彼女が解放されるなら、その可能性に賭けてみた。

……だが四郎さんは、頷くことはなかった。

「……キミ達は、大切な人質だからね。悪いけど、解放はしないよ……」

(……くそ……ダメか……)

とにかく、四郎さんの狙いが分からない。
それを探るべく、オラは再び話しかけた。

「……どうしてオラ達を?」

すると四郎さんは、失笑するかのように、短く笑う。

「……そんなもの、決まってるじゃないか。
――金だよ……」

四郎さんは、ライトの光をオラに当てる。
眩しくて眉をひそめていると、四郎さんの声が響いた。
「噂で聞いたよ。――しんちゃん、キミ、酢乙女グループのご令嬢と婚約したらしいじゃない。
……凄いよね。日本トップレベルの大企業のご令嬢だよ?これから先、遊んで暮らせるだけの金が入るんだ。
……許せないよね。僕はこんなに苦しいのに、キミは想像も出来ないほど、裕福な人生を歩むんだ」

「……」

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