127:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 21:07:45.05 ID:2OGAv+e80
入学式も終わって、晩飯は彩父の計画で男2人で飯作るぞってことになった。
湘南乃風の若旦那みたいな風貌をした彩父がキッチンに立って
包丁を扱っているのは正直似合わなかったww
普通に上手かったけどねww
俺「そう言えば体育館入る前のあれ、なんですか?」
彩父「なんのことだ?」
俺「大きくなったとかどうとか…」
彩父「ああ、あれか。別になんでもないよ。
ただ端から見てもお前が父親らしくなったってこと」
あれ? これ俺褒められてんのか?
って思うと急ににやけてきたww
彩父「気持ち悪い顔してんじゃねえよww」
俺「いや、だってお義父さんから褒められたww」
彩父「だからお前に義父さんって(ry」
俺「ちょww包丁はだめですってww」
結局どれも具がビックサイズのカレーを作った。
味はいまいちだったけど、彩も楓も美味しいって言って食べてくれた。
141:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 22:18:43.99 ID:2OGAv+e80
春から夏にかけては去年からの就活の流れで
結構バタバタしてたけど、秋には職場も決まって大学生活にも終わりが見えてきた。
たまに大学に行く程度になったので彩と楓と過ごす時間が増えた。
もちろんその分喧嘩も増えたけど、最後は不思議と笑って追われた。
ふとある時彩が呟いた。
彩「そう言えば旅行とか行ったことないよね」
俺「あー、確かに」
彩「お正月あたりに行かない?」
俺「そうだなー! どこ行きたい?」
彩「温泉とかでゆっくりしたいかも」
俺「温泉なら別府温泉行きたい」
単純に別府温泉の血の池地獄が見てみたかったんだww
秋頃からじゃ厳しいかな、とも思ったけど比較的すんなり旅館の予約も出来た。
144:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 22:25:46.14 ID:g2b7Acgt0
追いついた。>>1いいお父さんだなw
若いのにしっかりしていらっしゃる。
145:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 22:33:25.51 ID:2OGAv+e80
結局、大晦日と元旦は彩の実家で過ごさせてもらった。
朝から晩まで彩父の酒の相手でもう胃がきりきりした。
100年の孤独が美味しかったですww
んで2日の深夜から大分に向けていざ出発。
夜通し走って明け方、ちょっとだけ仮眠取ってからは観光地巡りww
楓が初めて匂う硫黄の匂いと血の池地獄に驚いてたww
それと個人的に興味があった府内城に行けて良かった。
旅館についてからは、ゆっくり風呂入って
懐石料理食べたりし、時間がゆっくり進むっていうのは
こういうことなんだと思った。
楓は疲れからか風呂入って飯食ったあとにすぐに寝てしまった。
146:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 22:38:04.14 ID:wRUgw3UN0
楓が寝た・・・だと・・・
つまり・・・ゴクリ・・・
147:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 22:39:53.53 ID:2OGAv+e80
なんとなく晩酌するか、って雰囲気になって
女将さんに日本酒を持ってきてもらった。
2人でちびちび飲みながら今日のことを話した。
彩「ほんとに真っ赤だったねー!」
俺「ねww硫黄の匂いも半端じゃなかった」
彩「あとは府内城?は興味あったの?」
俺「いや、大友氏に興味があって…って分かんねえかww」
彩「うん、さっぱりww」
夫婦水入らずってこういう事か?ww
とか思いながら、いつも以上に酒が美味しく感じた。
148:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 22:45:17.29 ID:2OGAv+e80
彩「なんかさっきからそわそわしてない?ww」
俺「そんなことないよ」
彩「子供が寝てる隣ではしないよww」
俺「ばか、そんな気分じゃねーよww」
浴衣の袖ポケットを確かめた。
彩「じゃあなによww」
俺「これ」
袖ポケットからだしたそれを彩に渡した。
ここでお決まり、彩ちゃん涙目ですww
ほんとに涙もろいww
彩「え?」
俺「春になったら籍入れて3人で暮らそう。
俺と結婚してください」
149:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 22:49:45.08 ID:K4CFZ77s0
えんだあああああああああああああああああああ
150:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 22:51:50.29 ID:ZKPKXR1E0
やだ…この>>1かっこいい…
152:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 22:53:54.07 ID:2OGAv+e80
彩の目は婚約指輪と俺の顔を行ったり来たり
なんかその顔がおもしろくて思わず笑ってしまったww
俺「なんか言えよwwおいwwww」
彩「はい」
なぜ敬語wwww
彩「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
そう言って彩は深く頭を下げた。
俺もつられて土下座しちゃったよww
俺「給料3ヶ月分とかじゃないけどねww」
彩「知ってるよ、そんくらいww」
俺「夢も期待もないのかよ」
彩「旅行から帰ったらお父さんのとこ行かなきゃねーww」
そうやって楽しそうに笑う彩を見て
やっと全ての緊張の糸がほぐれて、なんでか涙があふれてきた。
153:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 22:57:36.51 ID:qzIzHvPUO
えぇ話しやないかぁ°・(ノД`)・°・
154:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 23:01:18.13 ID:g2b7Acgt0
おおおおおおおおおお!!!!
これは嫁さん嬉しいだろうなぁ( ;∀;)
155:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 23:03:08.59 ID:2OGAv+e80
彩「なに泣いてんのww」
俺「彩だって泣いてんだろ」
彩「早く指輪はめてよww」
俺「忘れてたww」
指輪をはめてやったら
なぜか自分の膝をポンポンしだす彩。
これは膝枕してあげるからおいで、というサインらしいww
彩の膝に頭を置いてたら、彩がしきりに頭を撫でてきた。
彩「多分、今私世界で1番幸せだよ」
俺「そう?」
彩「結婚も2回くらいしてみないと分からないもんだねww%8
157: 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2012/01/30(月) 23:03:49.11 ID:Wo4QTxwV0
やべー
電車の中でうるっときた(´・ω・`)
159:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 23:14:49.62 ID:2OGAv+e80
4日の深夜に帰ってきて、5日にお父さんにアポとったら
夕方以降ならいつでも来いよwwってことなんで
彩の仕事が休みの日に合わせて7日に行くことになった。
さすがに今回は殴られるかなー、とか考えながらも
来たる7日に迎えて散髪行ったり一応気合い入れたww
ついにやってきた当日。
さすがに今回はスーツで行くことにした。
彩宅の家の扉を開く。
確か17時くらいだったと思う。
緊張のしすぎで胃が痛くなってたのはいい思い出ww
160:名も無き被検体774号+:2012/01/30(月) 23:16:04.92 ID:2IEWTbEa0
なんて、ほほえましい
161:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 23:29:35.20 ID:2OGAv+e80
家に上がると彩父がリビングのソファーに腰掛けていた。
ああ、もう分かってるんだろうなって思いながら正面に立って声をかけた。
彩もいれたコーヒーを持ってきて俺の隣に立った。
俺「うっす」
彩父「おう、まぁ座れや」
俺「はい」
彩父「で、話ってなんだ?」
父親の顔ってこういう顔のことを言うんだろうなって思うくらい
彩父の顔は真剣で、俺の顔を睨み付けるようにして見ていた。
俺「春になったら籍を入れて彩と楓でとで暮らそうと思います。
俺を彩と楓の家族に入れさせてください」
彩父「彩はどうなんだ?」
彩「うん、シュンとやっていきたい」
彩父「楓はどう?」
楓「パパとずっと一緒にいたい!」
彩父「そうだよな。うんうん」
1人で頷いていた彩父は、ひとしきり頷いたあとすんごく優しくほほえんだ。
162:1 ◆NdIRuWm.92 :2012/01/30(月) 23:36:59.35 ID:2OGAv+e80
彩父「2人のこと、頼むよ。クソガキww」
クソガキってww
俺と彩と楓とで顔を見合わせてガッツポーズしたww
俺「お義父さん、ありがとうございます!」
彩父「だからお前の(ry
いや、これからはお前の義父だわなww」
ここからは普段通りの彩父ww
前祝いってことで寿司の出前とってくれてパーッとやった。
いつものお約束で彩父の晩酌に付き合っていると
彩父「ちょっと散歩でも行くか」
俺「ん? はい」
多分話したいことがあるんだろうなって
直感的に分かったから、彩にだけ声をかけて彩父についていった。