61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:00:21.606ID:zWFG/HB80.net
焼肉屋は奮発した
お寿司の方がいいかと思ったけど廻ってない寿司屋は行った事が無い!
「ニンニクとか大丈夫?」
「平気だよ!」夕はブレスケアを鞄からとって見せた
焼肉屋の夕は店とは全くちがった
本当に同年代の女の子のようだった
圧倒的に店より楽しい!
そして俺は間違いなく夕が好きだった。
「夕さん同伴は結構するの?」
「松田さん普通そんな事きく?」
「あ、ごめん」
余計な一言だったか
「そうね前はお誘いを結構受けたのよ でも今は殆ど誘われないわね」
「そうなんだ ・・・」
「私にお金かけても意味ないからかなー それに私ははっきりと物を言っちゃうからね。可愛げもないし」
「そんな事ないよ」
「松田さんはまだ知らないだけだよー」
なんかムカついた
62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:01:03.150ID:zWFG/HB80.net
「ほらこうやってねw はっきりいっちゃうの」
ちょっと納得した
「キャーうれしい おいしい 今までに食べたお肉で一番おいしいかも!」
夕がいきなり声色をかえて言った
「こういうかわいい女の子やってれば良いんだろうけどね」
「そういうのが好きな人ばかりじゃないでしょ お店の夕さん凄く礼儀ただしくて接客も上手じゃん」
「あれはママに言われてる通りやってるだけ 私は正直売り上げとか気にしないし
勿論ママには感謝してるし尊敬してるの お店もみんなも好きだけど」
「そうなんだ じゃあ何で俺と同伴してくれたの・・・?」
「松田さん男はそういう事聞かないのよ!」
「あ、すみません・・・」
「まあいいか 松田さんは私に好意があるの分ってたからよ」
「え?つまり・・・」
「ふふふ」
(まあそりゃバレてるのはわかるけどそういわれると返しようが無い)
「ごめんね こういう所直さないとね 嫌な性格だよね・・・」
63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:01:44.368ID:zWFG/HB80.net
「いや平気平気 同伴までしてるんだしそりゃそうだよね(汗)
でも夕さん電話でも思ったけど普段と店と全然ちがうね」
「そう?」
「うん、今はなんていうか 結構サバサバしてるっていうか・・・」
「ていうか何?男らしい?」
「え?言ってない言ってない」
「男だかんねww」
(自虐ネタきついです)
64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:02:40.158ID:zWFG/HB80.net
その後焼肉屋をでて予定より早くお店に向かった
途中、まだやってるケーキ屋が有ったので夕への誕生日のお祝いとみなさんへの差し入れを購入
誕生日プレゼントとかちょっと重い気がして用意してなかったので丁度良かった
店に入ると今日はかなり混んでいた
夕がママさんに差し入れ頂いたというとママさんがお礼と席が空いてないお詫びをしてきた
普通のお店ではありえない事らしいが、夕は俺にお礼をいうとそのまま他の席のヘルプに行ってしまった
仕方ないので席が空くまでカウンターでママさんが相手をしてくれた
ママさんというより女将といった感じで今日は着物を着ていたがそんな事よりも
俺はヘルプにいった夕の事が気になって仕方なかった
夕が俺以外の男とおっさんと話してる・・・
確実に嫉妬だった
暫く経って時間も遅く今から空いても終電に間に合いそうに無いので俺は日を改めることにした
同伴して席につけないなんて本当はありえない事らしくママさんは仕切りに謝っていた
リザーブしてたんだけど他の女の子がお客さんを連れ来て席を埋めてしまったらしい
カウンターで飲んだお酒はサービスにしてくれた
正直それはどうでもよかった
それに電話と同伴で店での夕との接客ではきっと違和感を感じただろうし
俺が店をでると夕が店の外に俺を呼んでしきり謝ってきた
65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:03:29.546ID:zWFG/HB80.net
「折角同伴してくれたのにごめんね」
「いやしかたないよ」
「今度お詫びするからまた遊びにきて?」
「じゃあまた電話していい?」
「うんいいよ」
その言葉でモヤモヤが一瞬晴れた
やっぱりチョロい
電車に乗ると夕がお詫びのLINEを送ってきた
>ゆるさない!ぜったいにだ!
夕はまたナミの助けて!のスタンプを送ってきたので
調子にのって
今度遊びにいこう!って送ったら
是非に!って帰ってきて俺歓喜
>本当に?
>嘘なの?
>いや嘘じゃないけど?客と遊びに行っていいの?
>それは私が決める事だからね!
>そうですね!じゃあ是非!!遊んでください!!
OKのスタンプが送られてきて
じゃあまた連絡する!って返したLINEには暫く既読はつかなかった
66:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:04:48.717ID:zWFG/HB80.net
家に帰って寝るまでには既読がついていた
が特にその後に続くやりとりはなかった
そんな事より夕と遊びにいける
これは同伴の延長なのだろうか?普通キャバクラでこういう事はあるのか知らない
でも夕の
>それは私が決める事だからね!
が嬉しかった
最初同伴誘った時にママに確認するって言っていたのでこれは完全に夕の意志だと思う
事にした・・・
つまりデートだ!やったー!
デートといっても俺にはそれ程ボキャブラリーがない
それに最初は無難に定番でいいかなと思い
<映画を見て食事という案を出してみた>
>映画みたい!!!もうかなり見ていない!
>うれしい(ハート
なんか超喜んでくれてる
67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:05:37.202ID:zWFG/HB80.net
>映画なに見る?
>アナ雪みたい!
アナ雪のスタンプ
>いまさら??
今はもう7月だった
アナ雪は春に公開されたが大ヒットでロングランになってた
>今更だから尚更見たい!
正直DVDを買ったほうが安いと思ったけど
俺の目的は夕とのデートだったので夕が見たいというのならそれで構わなかった
善は急げというがいきなり今週末というのは俺も余裕がなかった
だって明日明後日だし。
とりあえず日時は夕も一日空いてると言っていたので来週の日曜にした
ただ土曜日は出勤の様だから待ち合わせは昼過ぎにした
映画を見てお茶をして食事かな
土曜日お店いった方がいいのかな・・・夕は俺を店に誘わない
正直俺はもう店にはあまり行きたくなかった
周りを気にして話をしないといけないし夕も接客モードだし
なにより他の客と話をする夕を見たくなかった
彼氏面してるわけじゃない
そんなのは分別はできていたが
ただ夕の事が好きなのは間違いなかった
だから辛かったんだ
日曜は一体どういう意図で夕が誘ってくれたのかわからないが
楽しみと同時に変な不安緊張もあった
68:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2016/07/20(水) 23:06:38.232ID:zWFG/HB80.net
<日曜日>
俺はその日まで毎日のように夕とLINEをした
頻繁ではないけど、少し彼氏っぽい感じを出したり向こうもあざとさがある話を1日数回していた
これが営業なら俺は全財産つぎ込んでも夕を独占するだろう
それぐらい夕の事でいっぱいになっていた
ニューハーフというのはいつもひっかかっては居たが
その迷いは夕とLINEしたり夕の事を考えるとそれほど気にはならなかった
それよりも俺との関係は客とキャバ嬢という
ただそれだけだったら・・・いやそれだけなんだけど
自分は特別でいたかった