274: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/17(火) 01:23:57.43 ID:cP7+a87J0
会長さんは相変わらず元気だけど、そろそろ老後を楽しもうかな、と漏らしていた。
「女の子のたくさんいる国に行くのもいいな!」
「奥さまに怒られますよ」
目尻に思い切り皺を作って、それはいかん、と笑った。
恩返しをしたい、と何度も懇願したのに断られたまま彼は奥様と海外に移住した。
とは言え、あと少し仕事をやりきるんだと張り切っていた。
275: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 01:29:05.46 ID:w/rxjyL40
とんでもなくスケールのでかい話だなあ。
疑りたい気持ちもあるけど、1から素直で純粋な雰囲気が伝わってくるから、こっちもまっさらな気持ちで読める。
ありがとう
276: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/17(火) 01:34:23.76 ID:cP7+a87J0
おじさまは、再発することのないまま今も病院を営んでいる。
「最近テニスを始めたんですよ」
と、新しい趣味に精を出しているようだ。
「僕のテニス道具を持ち出したかと思ったらハマっちゃったみたい」
とA君は苦笑いをしていた。
時間が合えば、親子二人で打ち合っている。
「何だかんだ楽しそうだね」
「いい練習相手だね」
「さぁくん、超えられたりして…」
カナちゃんと二人で微笑ましく見守る。
家庭教師を終えても、お邪魔しては近況を語り合う。
何にも代えがたい愛しい時間は、いつまでも、途切れない。
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