白髪の紳士「女の子にこんなことさせて申し訳ない」➡︎数ヶ月後、ホテルで偶然に紳士と再会した結果・・・

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121: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 18:57:30.51 ID:x9NVCMyQ0
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読んでくれてありがとうございます! 改めて見渡すと、部屋には学習机の上にデスクトップのパソコン、テレビ、ベッド、ソファーと文句のつけようがない家具が揃っていた。 荷物を整理すると時刻は17時を指していた。 A君はお見舞いなのか、出掛けて居なかった。 私もお見舞いに行きたかった。 
が、血の繋がりのない自分がしゃしゃりでるのはな、と思い留まっていた。 
まだ暫くは安静にしていないといけない筈だ。気を遣わせるわけにはいかない。 お風呂の掃除と準備を済ませて夕食作りに取り掛かった。 

レストランのようには無理だけど、ハンバーグとサラダ、コーンスープを作った。工程が簡単だったからすぐ終わった。 

ハンバーグが焼ける頃にA君が帰宅した。

 

123: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 20:02:08.14 ID:x9NVCMyQ0

「やっぱり>>1さんに頼んで良かったです」 

夕食を食べながらA君が言う。 

「本当はお手伝いさんを頼もうと思ってたんですけど打ち解けていない人が家をうろうろするのに抵抗があって」 

人懐こい印象のA君からそんな言葉が出るのは意外だった。…思春期だし当然か。 

「家庭教師、今まで通り教えてくれますか?家事頼んでいるから何か頼みすぎてるような」 

「えっ、どんどん頼ってほしいよ。今まで通り頑張ろう!」 

君なら私が居なくてもやれそうだ、とは口にしない。 

「典型的だけど、やっぱり僕医者を目指そうと思います。これからもご指導宜しくお願いします」 

良い子だな。本当に良い子だ。 
「A君家のような家庭でも幸せだっただろうな 」 
ポツリと本音がでた。

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