87: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/14(土) 23:32:44.84 ID:lGcH2YLK0
飛び上がって、翌朝の授業の準備、財布、携帯を持ってタクシーで病院に駆け付けた。
紹介がないと入れないという大きな総合病院のロビーに、A君は佇んでいた。
「意識はあるみたいです、今原因を調べているようで」
流石に心細かったのか、落ち着きがない。
「…医者にかかっているからもう大丈夫だよ、安心して待とう。一緒にいるから」
こんな言葉がやっとだった。
89: 名も無き被検体774号+ 2012/01/14(土) 23:51:37.19 ID:JSKnzQxGO
医者も会長もバツイチ?
92: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/15(日) 02:38:18.58 ID:YI1wbszN0
会長さんの奥様はご健在でした。
おじさまの奥様はずっと昔にお亡くなりになったそうです 「医者でも医者にかかるんですよね」
A君は当然か、というように項垂れる。 先述の通り彼には母親がいない。
唯一無二の肉親だ、と聞いていた。 深夜のロビーで二人、ただ待つほかなかった。
おじさまの奥様はずっと昔にお亡くなりになったそうです 「医者でも医者にかかるんですよね」
A君は当然か、というように項垂れる。 先述の通り彼には母親がいない。
唯一無二の肉親だ、と聞いていた。 深夜のロビーで二人、ただ待つほかなかった。
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