貧血のあとの湯船は良くない、とのアドバイスでさっとシャワーを浴びることにした。
部屋に戻るとドアの前に、アロマの加湿器が置いてあった。
丸い形状で、水が揺れ動くのを外から眺められる構造だ。
置き手紙があった。
「お好きなフレーバーをどうぞ。お大事に。A」
箱の中にはラベンダー、グレープフルーツ、グリーンティー、ラベンダーの香料である瓶が入っていた。
彼の精一杯の見舞いに、入れすぎだよ、と思わず笑った。
朝は5時に起きて朝食を準備した。
5時半にはおじさまも起きてきて、目一杯私の体調を気にしたあと、ウォーキングに出掛けられた。
和食と洋食はどちらが良いか尋ねそびれたので、どちらも用意した。
IHの三口コンロを使ったのは初めてだったが、こんなに便利なのかと感動した。
散々お世話になっといて、こんなことしか恩返し出来ていない自分に嫌気がさした。
75: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/14(土) 16:13:36.19 ID:XJZmyDoz0
6時半頃、おじさまが帰ってきて、シャワーに向かった。
A君も着替えてリビングにやってきた。 「ご飯、先生が作ったんですか?!もっと寝てて良かったのに…」 「こんなことしか出来ないからさ。A君、昨日のアロマありがとう。快眠だったよ」 「よかった、何の香りにしました?」 「グリーンティー。グリーンティーって香りがあるんだねぇ」 そうでしょ、とA君は嬉しそうに頷く。
A君も着替えてリビングにやってきた。 「ご飯、先生が作ったんですか?!もっと寝てて良かったのに…」 「こんなことしか出来ないからさ。A君、昨日のアロマありがとう。快眠だったよ」 「よかった、何の香りにしました?」 「グリーンティー。グリーンティーって香りがあるんだねぇ」 そうでしょ、とA君は嬉しそうに頷く。
「先生、あれ、あげます」
次のページに続きます…