ガラガラのバスの車内で毎日のように私の隣に障害者が座ってきた結果・・・

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29: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/10/29(水) 07:39:58.68 ID:9nuPyzhm0.net
しかし慣れというのは怖いもので2ヶ月もたつと私は彼に対して不快感を抱かなくなった。私の横に彼が座るのは当たり前で彼はいつも私よりも先に降りるのだけどバスの車内以外でどうこうということは全くなく、それが自然でそれが私にとって当たり前の日常になっていた。

 

30: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/10/29(水) 07:43:41.84 ID:9nuPyzhm0.net

特別寝ようとか意識して窓を見ようということもなく普通にそこに座るということをしていた。

ある日隣に座った彼がいつもなら大人しくちょこんと座っているのに今日はなにやら鞄から国語の教材をとりだした。
ちなみにこのときの私の心境はお?どうした相棒、今日は随分とキザなことをしてくれるなくらいのものである。

 

31: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/10/29(水) 07:49:37.42 ID:9nuPyzhm0.net
そこにはあまり上手ではない字で簡単な漢字や平仮名が沢山書いてあり、恐らくそれは彼の勉強の形跡であった。
初めてのアクションに私はなぜかワクワクしていた。
ペラペラとページをめくる彼。するといきなり音読を始めた。といっても大きな声で元気良くではなくぼそぼそと小さな声であった。
このときの率直な気持ちはえ?君喋れるの?とかいう失礼極まりないことだった。声を聞いたのが初めてだったのでなんだ君も普通に喋るのねと少し安心していた。今まで無言の圧力みたいなものを勝手に感じていたためだ。

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