鉄パイプで頭を殴られ強盗にあったオレ。犯人は14歳の少女だった…→そこから始まる2人の物語!

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150: :2008/04/15(火) 12:16:09.46 ID:

「華ひとつ聞いてええか??」
「ぅぐ・・グスグス・・・ぅん」
「盗んだ金でなにが欲しかったん?」
「ぅぐ・・・DS・・・」
アングリ・・・。ゲーム機かよ。華は言います。
「明日の夜・・・9時・・・グス・・あの公園で待っとく・・グス」
「・・・・・・・・」
「ぉかね・・返したぃねん」
「・・・まだ使い込んでないんか?」
「・・・ぅん・・グス・・」
「約束は・・・できん。行く約束は・・・せん」
「待って・・・グス・・る・・から」
電話を切りました。あの涙は嘘泣きなのか?マジ泣きなのか?俺には分からなかった。

151: :2008/04/15(火) 12:17:17.98 ID:

そしてDSをプレゼントする>>1であった

156: :2008/04/15(火) 12:21:13.83 ID:

これはもうお仕置きですよね

160: :2008/04/15(火) 12:22:15.81 ID:

会社では仕事が手に付かなかった。
行くべきか?行かざるべきか?
金の問題で無い。正直言うと情けない事に
昨日の涙は嘘泣きに思えなかった・・・。
更にUSJでの笑顔も・・・。しかし・・・しかしだ。俺の今まで生きてきた良識ではその相手から
金を盗むなんて考えられない。
しかもバレバレの方法で。

夕方には決意が固まっていた。もう1回会おう。
どんな考えを持ち、どんな思いを持って生きている人間なのか?
子供といっても14歳。情もあれば多少の人生観もあるはず。
それを確かめてみたい・・・。

俺はその日無理やり残業し時間を潰し
夜9時。華の待つ公園に行った。

164: :2008/04/15(火) 12:24:33.33 ID:

俺も年下に遊戯王カード半分くらい盗まれたから分かるぜ

166: :2008/04/15(火) 12:27:54.10 ID:

自分の欲に従順なんだよな。俺もそうだった

167: :2008/04/15(火) 12:28:21.27 ID:

公園に到着すると華はこの間のベンチにポツンと座っていた。
下を向いて寂しそうな姿だった。
この辺は特別治安が良いわけではない。
女の子1人はヤバかったなぁ~。などと考えていた。
事実俺も襲撃された・・・。この目の前の華に!俺は近づいて声を掛けた。
「・・・お待たせ」顔を上げた華。
それは意外にも涙でぐちゃぐちゃに泣き腫らした顔だった。

俺は華の横に座った。結構長い沈黙・・・。
すると華が突然
「ごめん・・・なさぃ・・・」
と言ってクシャクシャになった1万円札と数枚の千円札を差し出してきた。
その手は震えていた。

169: :2008/04/15(火) 12:32:36.01 ID:

グシャグシャのお札

ウグッ・・・

172: :2008/04/15(火) 12:36:12.05 ID:

俺はその札束を受け取った。そして聞いた
「DSが欲しかったんやろ?両親に頼むことはできひんかったんか?」
華は無言で首を横に振るだけ。
「あんな華。お前・・・こんな事を繰り返してたら・・・誰からも信用なくなるで
それは分かるか??」
コクンと頷く華。俺はさらに突っ込んで聞いた。
「DSが欲しいってだけじゃないやろ?華が金盗んだ理由」
俺にはどうしても分からなかった。
あんなに楽しかった後に、その時間を共有した相手から
金を盗む心理が。そしてその後の電話で平気で笑っていたことが。「ぅち・・・ぅち・・・なぁ」
華が話出す。
「ぅち・・・なんでか分からへんねん・・・。なんでか盗んでしもてん・・・」
「1回目に俺を殴った時もか?」
華は答えた
「ちゃぅ・・・あの時はぉ金が欲しかったねん・・・。
でも今回は・・・自分で分からへんねん・・・。」そして華は「ごめん・・・ごめん」と呟きながらまた泣き出した。

173: :2008/04/15(火) 12:37:09.97 ID:

使ってなくね?

174: :2008/04/15(火) 12:38:31.23 ID:

なんだ、使ってなかったのか

176: :2008/04/15(火) 12:39:52.31 ID:

盗めばまた連絡取れるからとかそーゆー歪んだアレか

182: :2008/04/15(火) 12:45:29.23 ID:

これはもしかして「心の病」というやつか?
しかし無意識に人の金を盗む「心の病」なんてあるのか?
俺の周りにはいなかったので解らなかった。でも・・・でももしそうなら・・・。原因がどこかにあるはず。
俺は聞いてみた。
「華は最近学校行ってんのか?」
無言で首を横に振る。
「んじゃ・・・友達はおるんか?」
これも無言で首を横に振る。寂しいのか?構って欲しいのか?金を盗むことによって?
俺は質問を続けた。
「お父さんは・・・どんな人なん?華の」
すると消え入りそうな声で答える。
「ぉとん・・は・・ぉれへん・・・」
「そうか。お母さんは?お母さんが働いてんか?」
首を横に振る華。
そして・・・
「ぉかんは・・・アル中や・・・。基地外なっとる・・・」マジでか!!??嘘じゃないだろうな!!??
どうやって生活してんだ?この家は?

184: :2008/04/15(火) 12:47:48.14 ID:

これまた複雑な…

188: :2008/04/15(火) 12:51:11.79 ID:

「そか・・・」俺は息を吸い込んだ。
この時俺はまたしても大甘だった・・・。
華の境遇を聞いて同情してしまったのだ。
「華は兄弟おれへんのか??」
兄弟がマトモならまだ救いがある。
そう思った俺だったが・・・・。ここで想像を絶する答えが返ってきた。「弟がぉるけど・・・チャンソリ(シンナーを吸うこと)でラリッって頭いかれとる・・・」!!!!!
弟ということは当然華より年下。小学生かもしれん・・・。
それがラリって頭がいかれてる・・・。

これが本当に事実なら俺の想像を遥かに超えた家庭だ。

195: :2008/04/15(火) 12:56:28.23 ID:

しかしよく考えてみると。
そんなもんかもな・・・。
俺には想像を超えた世界であってもそういう世界は存在している。
決して珍しいことじゃない・・・。そんなことを考えていた。俺は華に掛ける言葉が見つからなかった。一言だけ・・・。
「大人になって自立したら、それなりの自由を手に入れる事ができる。
あと4年だけがんばれ!」
そう伝えた。華はまた泣き出した。
しかし俺にはどうしてやる事もできひん・・・。
「帰ろか・・・?」
華にそう言った瞬間、華から信じられない言葉が出た。

197: :2008/04/15(火) 12:57:42.32 ID:

今がパンツを脱ぐタイミング

201: :2008/04/15(火) 12:58:44.04 ID:

華「抱いてHOLD ON ME!」

202: :2008/04/15(火) 12:59:43.14 ID:

>>201
古いwwwwwwww

207: :2008/04/15(火) 13:03:02.45 ID:

「ぁんなぁ・・・1・・・」
「ん?どした?」
「ぁんなぁ・・・・」
なぜかモジモジしている華。
「どしたんや?言うてみて」「ぅん・・・」そう言いながらハンカチで涙を拭く華。
ハンカチはいつもキチンと持ち歩いてるのね。「1はなぁ・・・彼女とかぉるん・・??」そう言って顔を上げた華・・・。
その顔はグシャグシャに泣き腫らした顔だが
とても可愛い表情をしていた。
ドキン・・・気持ち悪いが本当にそんな感じがした。

209: :2008/04/15(火) 13:03:34.09 ID:

ドキン

210: :2008/04/15(火) 13:03:50.28 ID:

ドキン

213: :2008/04/15(火) 13:04:31.04 ID:

ゴチンッ!
ドキン

217: :2008/04/15(火) 13:06:59.17 ID:

少し動揺した。いやかなり・・・。
俺は
「いや・・・いまおれへんよ」
華の表情が一瞬明るくなったような気がした。
「ほんまに・・!?」
「う・・・うん」次の言葉を待つ俺・・・。当然そういう展開になるだろうな。
どうしよう・・・。「ぁんなぁ・・・華なぁ・・・」
来る!!「1のな・・・彼女になりたいねん・・・」
懇願するような目。
一言で言うと可愛い。
子供と大人の女が入り混じった魅力だ。

「・・・・・・・・・」

俺は返答ができない。