血まみれの母親がメイを呼び、
「よかった、よかった、あんたが無事で、よかった、お父さんは?」
メイはよく判らないまま答えた。
「お父さん元気だよ、大丈夫だよ、お母さん、お母さん!」
ただ、もうそれに母親は答えることはできなかった。
そのまま意識を失い、
そういう会話をしたことだけしか、
メイも憶えていないそうだ。
その場面を夢に見た。
しかも、これまでも月に2~3回は見て、どうしようもなく怖いらしい。
俺の腕にしがみついて、泣きながらその話をしてくれた。
話を聞きながら、何もしてやれないことが、どうしようもなく辛かった。
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