2月
彼女はもう歩くにも俺の力が必要になった。
それでも全然幸せだ。生きているんだから。
その頃から、俺と幼馴染は寝るとき、
互いに「おやすみ」と言うようになった。
そして、14日
朝からカチャカチャ音がする。
台所にあいつがいた。
男「立てるのか!?」
幼馴染「んーん」
なんだ椅子に座って…何してるんだ?
作業を覗き混む。
クリーム色のペーストがボウルの中で踊っていた。
幼馴染「今日はバレンタインでしょ?」
男「そっか…」
ボウルにチョコが足された。
生地の色ががたちまちのうちに変化した。
生地が出来上がったら、形を作る
幼馴染「クッキー作るの。あー、ジャマしないでよぉ」
男「俺だって作りたいの」
型に嵌めて形を作るのは、
一見粘土遊びと変わらなかった。
しかし、これが口の中に入るのだ。楽しかった。
わざと変な形を作ったりもした。
焼き上がった
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