幼馴染「この形にしたのアンタでしょ、バーカ」
男「不器用で悪かったですねー」
幼馴染「小学生のときの自由研究の貯金箱さえまともな形じゃなかったもんね」
男「うるせー」
幼馴染「あははっ」
焼き立てのクッキーがこんなに美味しいとは思わなかった。
幼馴染「バレンタイン…私…最後のバレンタイン…上手くいった?」
最後とか…そんなこと言うなよ…。
次の日、こいつは病院に搬送されることになる
病院
医師「もう、明日には…」
うん、知ってる。覚悟はできてるんだ。
でも涙がとまらない。あんた医者だろ?
涙止めてくれよ。
車椅子に載った、幼馴染が笑っていた。
医師「このまま死因をガンとするか…尊厳死を選ぶかの判断ですが…」
尊厳…『死』……?
恐怖が戻ってきた。覚悟はできてた筈なのに。
あいつは尊厳死を選んだ。明日の朝らしい。
ならば夜から朝まで話をしよう。
最後の最後まで楽しもう。
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