139:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 17:58:19.64 ID:t4eqgCHaO
学校 教室 放課後
男「……」
女「……」
男「あの、女さん? 出来ればクラス委員長として意見を頂きたいんだけど…?」
女「ふん。貴方の好きにしたら良いでしょ、私のような不出来な人間の言葉より、貴方の意見のほうが通りやすいわよ」
女「…きっとねっ」キッ
男「そう、言われても。今回は委員長二人で今月のクラス目標決めるって話だったじゃないか」
女「なによ、不良のくせに優等生ぶっちゃって」
男「だからそれは誤解だ!」
女「なーにが誤解よばーかばーか! 日本全国どこ探しても、入学式当日に原チャリでぶっ転ける奴がいますってーの!」
バン!
女「なのにっ…誰一人信用しないどころか、私が何故か変な奴だと周りから思われる始末…!」ぶるぶるぶる
男「う、うん、えと大丈夫? 手痛くない?」
女「うっさいッ! なんでよ…なんでこうなるのよっ、どうして貴方が一年代表の最優秀生徒なのよ…っ!」
男「またその話か…」ハァ
女「このインテリ不良! 人を騙して悦を得る変態男子ぃー!」
男「ちょっと!? あんまり大声だすなってば…!」
女「なによ! 触らないでよっ!」バッ
140:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 17:59:39.34 ID:t4eqgCHaO
男「いや、あんまり騒いでるとまた変人だと思われるんじゃないかなってさ…」
女「おぐッ」
男「あのね、入学式の日に一緒に謝られなかったのは本当に申し訳ないと思ってるよ。許してくれとまでは言わないから」
男「騒ぐのだけはやめとこう。お互いのために、俺は俺で君の手助けができればそれでいいよ」
女「…なによ、まったく」ブツブツブツ
男「…というか、君まで委員長になる必要あった?」
女「はぁっ!? そりゃあるに決まってるじゃない!」
男「てっきり面倒な仕事は全部、俺がやれってことかと思って」セイセイ
女「だって委員長って優等生っぽいじゃない…! なって損なんて考えられないし! 格好いいと思うの!」
男「……あぁ~、そういう…」
女「今ッ、アホっぽい理由だと思ったでしょ…ッ!」ブルブル
男「いやっ!? 無い無い無い! まったくもって!」ブンブン
女「──私はならなくちゃダメなの、優等生に。ダメな大人にならないよう、これからずっと頑張らなきゃいけないのよ」
男「志は素晴らしいと、思う。それを初っぱなから挫かせてしまったのも申し訳ないと思ってます…!」
女「本当にその通りよ全く…」ハァ
男「なら、頑張って考えないと。今月の目標をさ、格好いい委員長としての最初の仕事なんだし」
女「元気な挨拶ぐらいで良いじゃないの」
男「言う割にはテキトウに決めるね、君。もっとこう他にある気がしない?」
女「じゃ貴方のほうには良い案があるってわけっ?」
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