137:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 17:55:03.31 ID:t4eqgCHaO
男「……。え、えっと、もしかしてその…?」
叔母「それからだったね。幽霊騒ぎが出始めたのって」
叔母「そう、その時の彼女のショックもとい【怨念】が44号室に染み着いたと言っても過言じゃないんだ」グリグリ
叔母「特に私が来たら超常現象が収まる、ってところが関連性が見受けられるし」
男「んな馬鹿な話が…」
叔母「馬鹿な話なんだよ。でも原因を突き詰めると必ず、あの日からでしか考えられない」
男(そりゃ叔母さんも認めないよなあ…)
叔母「ちなみに、そのフられた彼女である私の後輩は元気だから安心して」
男「あ、そうなんですか…生き霊って奴なんですかね、よくわからないですけども、生きてるならよかったです…」ホッ
叔母「というか君の学校の教師だけれども」
男「ぐッ……ここにきてまさか聞かなきゃ良かったと思わされるとは……ッ!!」
叔母「後輩と色々話してみたけど、全く認めないしむしろしつこいと、嫌われちゃったしさ」
叔母「出来ればこの話はもう金輪際したくないんだ、個人的に」
男「…はい、わかりました。でも原因だけでも知れて良かったです」
叔母(これは一緒に住むと言われる流れかな?)わくわく
男「でもやっと安心しました、ならここで住み続けても平気ですね!」
叔母「今日は記念にぱーっと出前を──うん?」
男「ただの怨念程度で起こる現象なら、なにも怖くない。俺が一番怖いのは正体不明なことなんで」ニコニコ
138:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 17:56:00.90 ID:t4eqgCHaO
叔母「え、え、えっ? あれ? あの、でも超常現象は起こっちゃうかもだよ…?」
男「でも叔母さんの後輩が原因なんでしょう?」キョトン
叔母(え、なに言ってんだこの子?)
男「というか実家の方がやばかったですよ、ガチもんでしたもん」
男「夜に誰もいないのハズの庭から酒盛りする声聞こえたりして。あと確実に戦時中の若い兵士っぽい会話だったり」
男「後で調べ尽くして、近所に特攻隊の基地があったのが分かって安心しましたけどね」
叔母「…ぇぇぇ…」ドンビキ
男「あ、そうだ。後輩さんのことも調べないとダメな流れかなコレ、こうしちゃいられない。明日から備えないとな」バッ
男「それじゃあ叔母さん、言い辛い事情話させてしまってすみませんでした! もう金輪際しませんので! ではっ!」
パタン
叔母「……うん」スッ
叔母「やっぱ、あの子すごいな」
【叔母は深く考えるのをやめた】
第五話 上編 終
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