クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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さて、オラはというと、会社であいちゃんが重役会議に出席している間に、あいちゃんの仕事部屋の掃除をしていた。
もっとも、もともと綺麗な部屋なわけで、掃除といっても、ビッカビカの机をさらに磨き上げるように拭くしかないのだが……

それはそうと、最近あいちゃんの機嫌が悪いことが多々ある。
黒磯さんに強く当たるし、たまにオラにも飛び火している。いったいぜんたい何事だろうか。
会社の経営は順調そのもの。あいちゃんの企画した事業も大当たり連発。
その見事な手腕を発揮させ続ける彼女は、成功とは裏腹に、時折思いつめたような表情をしている。
ボディーガード(ほぼ執事)としては、少しばかり心配なのは、言うまでもないだろう。

オラがコーヒーを作っていると、重苦しい音を上げてドアは開かれ、あいちゃんは帰ってきた。

「………」

あいちゃんは、やはり不機嫌な様子だ。

一直線に椅子に向かい、どかりと重い音を鳴らしながら座り込む。

「……はあ」

そして、やはりここでため息を一つ。
このコンボは、最近のあいちゃんの鉄板なのだ。

「……お疲れ様」

そんなあいちゃんに、オラは笑顔でコーヒーを差し出す。

「あ……ありがとうございます。しんのすけさん」
あいちゃんも笑顔でコーヒーを受け取るが、その笑顔は、どこか無理やり作っているようにも見えた。
それを証明するかのように、オラから視線を外すやいなや、あいちゃんは再び、重い表情に戻していた。

 

どうするか迷ったが、オラは直接聞いてみることにした。

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