二階に上がりながら、今の自分に嫌気が差していた。
自分は、こんなにも醜い人間だったみたいだ。
八つ当たりを、ひまわりにもしてしまった……
それでも、今は眠りたかった。
そしてオラは、夢に逃げた。
「……しんのすけさん、元気がありませんね……」
「え?」
「顔が、憔悴しきってますよ?」
「……うん」
仕事中、あいちゃんにコーヒーを出した時、ふいに彼女が言ってきた。
「……何か、事情がおありなんですね……」
彼女の場合、黙るだけ無駄だろう。すぐに調べられる。
オラは、ことの次第を話した。心の内にある、思いも含めて。
「――なるほど。しんのすけさんも、辛かったでしょ」
「いや、オラがただ、最低なだけだよ……」
「そんなこと、ありません」
あいちゃんは、椅子を回転させ、オラの方を向く。
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