「ええ?もう帰っちゃうの?」
「うん。ひまわりのごはん、作らないといけないし」
「あ……そっか、しんちゃんっちって……」
ねねちゃんの呟きで、その場が暗い空気に包まれ始めた。
「別に気にしないでよ。ひまわりと、賑やかに暮らしてるしさ」
「そっか……うん、そうだよな」
「幸せで、何より」
「途中だけどごめんね。風間くん、仕事頑張ってね。じゃ―――」
そしてテーブル席を離れる。
「何かあったら、すぐ言えよ!僕らに出来ることがあるなら、何とかするからさ!」
最後に風間くんが声をかけてきた。
そんな彼らに手を振り、オラは家路についた。
……しかし、順調に見えたオラにも、不景気のあおりが来ることになった。
それから数日後の会社。オフィス内は、ざわついていた。
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