「……なんか、ねねちゃん、すごくパワフルですね」
「まあ……ね……。口は少々悪いですが、それでも園児からは慕われていますよ」
「……ねねちゃん……カッコいい……」
続いてオラ達が案内されたのは――
「ここが、河村先生の教室です」
「河村……チーターの……」
オラとまさおくんは、教室の中を覗き込んだ。
「河村先生!絵ができたよ!」
「お!すごく上手だね!先生すごく驚いちゃったよ!」
河村先生!手伝って!」
「手伝うのはいいけど、最後は自分でしなきゃだめだよ?」
「河村先生!僕も!」
子供たちは、しきりにチーターを呼んでいた。そこにいるのは、間違いなく、生徒から慕われた優しい先生の姿だった。
「河村先生も、物凄く子供に懐かれていますよ。やさしくて、かっこよくて……人気の的なんです」
園長先生は、満足そうにそう呟く。
その姿で、ひとつ確信したことがあった。
チーターは、心に黒い一面があったり、裏の顔があったりしない。ありのままの姿を見せている。
子供は敏感だ。少しでも隠していることがあったり、得たいの知れない何かを持ってたりするなら、絶対にああして笑顔で近づくことはない。
ありのままの姿を見せているからこそ、子供たちは安心して、彼のもとに集まるんだ。
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