それからオラ達は、3人で街を周っていた。
最初風間くんとひまわりは、オラに気を使いながら歩いていた。
それもそうだろう。先日あんなことがあったばかりだし。
……でも、オラはあえて普段と変わらず二人と接した。
本音を言えば、オラも気まずいことこの上なかった。でも、オラまで気を使ってしまったら、今日ここに二人を並べた意味がない。
オラは、積極的に二人に話しかけた。
「風間くん、この服似合いそうだね」
「あ、ありがと……」
「ひまわり、あっちにアイスがあるから食べようよ」
「う、うん……」
二人は、腑に落ちないような顔をしながら、街を周る。
それでも、時間が経つにつれ、徐々に緊張は途切れていった。
そして最後には、二人は、普段の通りの笑顔を見せながら歩いていた。
頃合いを見計らい、少しだけ二人と距離を置く。
「――風間くん!これ見て!」
「ああ!これ可愛いね!」
「でしょでしょ!?」
「うん!ひまちゃんに似合いそうだ!」
……二人は、とても楽しそうだった。そして、幸せそうだった。
特にひまわりは、普段家では見せないような笑顔を見せる。家族に見せるものとは違う、全く別の笑顔……
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