クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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少しだけ背中を丸めたオラは、足早にあいちゃんの事務室に向かった。
途中通る廊下の掲示板には、至る所で人だかりが出来ていた。何があったのかは気になったが、とにかく人が来ないあの部屋を目指した。

「――おはよう、あいちゃん」

入り口を開けて、あいちゃんに挨拶をする。

オラに気付いたあいちゃんは、座っていた席から立ち上がり、オラの元へ駆け寄って来た。

「――おはようございます、“あなた”」

「うん、おはよう……って、あなた?」

「はい。あなた、です」

ニッコリと微笑みを向けるあいちゃん。しかして、なぜ急にあなたと……

「はい。……これです」

「これ?」

あいちゃんは、一枚の紙を手渡してきた。

 

「……………あいちゃん、これって……」

そこに書いてある文字を、オラは4度見ほどしてみた。しかし、何度見ても同じことが書いてあった。

『祝!酢乙女あい、婚約!』

「……あいちゃん、結婚するんだ……」

「はい」

「へえ~。……誰と?」

「それはもちろん、しんのすけさんとです」

「……ああ、なるほど。やっぱりそうか……」

それは予想していた通りの返答であった。何しろ、しっかりと書いてある。

 

――『お相手は、酢乙女グループ特別顧問、野原しんのすけ』と……

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