パチソカスがメンヘラ女を好きになった結果・・・

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119:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 14:01:36.563ID:Odf1ZQp/0.net
ふと思ったけど、アスカてメンヘラじゃなくてDQN?池沼の方がしっくり来るのかな・・・
後書き始めてアスカてめっちゃ違和感覚えてきた。そもそも俺は初見でなんでアスカて思ったんだろ・・・。

120:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 14:10:40.908ID:S7q/YGnFa.net
メンヘラ要素は見当たらんな
変わり者なのは間違いないが

123:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 14:18:29.015ID:Odf1ZQp/0.net
>>120
この後ちょっと、あるんですよ、その、彼氏関係で・・・

133:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 16:38:01.799ID:xw+C6tMH0.net
続きが気になる上手な引き

138:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 18:20:29.669ID:fMspoyScd.net
続きやんの

140:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/13(月) 18:50:36.339ID:Odf1ZQp/0.net
今から帰宅します!!!
なんか、いろいろ書き込んでくれてるみたいですけど、
俺なんかリアクションすべきですか・・・?
電車中でスマホで書き溜めしてきますね!

5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:31:51.703ID:qP4W4GDs0.net
追悼。
当然言葉の意味は知っている。
だからこそそれが上手く現実と符合しなかった。

最初に言っておくが、追悼といってもバンドの解散を指しての言葉ではない。間違いなく、故人を指したものだ。

俺はつま先から力が抜けていくのを感じながら検索画面をwebページに切り替えた。検索結果の一番上にHPが出てくる。白色の背景。グレイタイプのエイリアンの被り物をした人間がそれぞれ楽器を持っている。
最終更新は当時の年号よりも古い。
infoの欄をタップしてページを開く。
ライブの予定やTシャツの通販なんかの広告が初めに目につく。
そして予定表の日付の横に表示された「中止」の文字。白を基調にした背景なので赤色の文字は目立っていた。

さらに俺は検閲を続ける。
blogのページに進み、一番初め、事実を決定づける一文を発見した。

【謝罪】
この度、自分たちの都合でライブをキャンセルしてしまい申し訳ございません。
この記事をもって更新を最後にさせて頂きます。
バンドも解散します。
解散ライブに関してですが、行いません。
やはり一人でもメンバーが欠けてしまった以上、僕たちではないからです。

ここはうろ覚え・・・
本当はもう少し長い文章だったけど、なんか無機質な感情のない感じの通達って感じの記事だった。

更に記事の過去分をさかのぼる。
【謝罪】の前の記事は、数か月前に投稿されていた。

俺はとにかく記事を逆行し、彼らの事を調べた。
結果わかった事。
ミラーマインドのヴォーカルは数年前に死去していた。

8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:42:42.282ID:qP4W4GDs0.net
念のため初めに見つけた動画も再生したが、
どうやらアスカの部屋で聞いたCDの歌声と同一人物らしい。
らしい、と曖昧なのは事実が呑み込めないのと、物理的に、音源の差で正確に判断できなかったからだ。
ということは・・・どういうことか。
アスカが彼氏だと言った人物は既に故人で・・・ならアスカは俺に嘘をついたということだろうか?
俺は反射的にwebページを落とし、ラインのアプリを開いた。
アスカのトークルームを開き、そこで手が止まる。
この時は正真正銘、思考よりも先に行動していたので何故そんなことをしたのかわからない。手が止まったのは自分の言いたいことが文字にできなかったからだ。

『え、アスカさんの彼氏て亡くなってるんですか……?』

多分、聞きたかったのはそれだ。
けれど聞けるはずがない。俺はキモオタだが人の気持ちが解らない人間ではないのだ。それが相手を傷つける言葉かどうかの判断はできる。

理由はそれだけではない。
俺はアスカに拒絶されたのかもしれないという事実が怖かった。
そうだろ?
嘘だったら、そんなもん直ぐばれる。事実、俺は数分スマホを操作しただけで特殊な人脈もテクニックも使っていない。
わざわざばれる様な嘘を吐いたのは、ばれる前提で嘘を吐いた意図を察しろということではないか。

いや待てよ、と頭を掻き毟る。
それこそアスカのキャラじゃない。俺の好意を拒否するならはっきりそう言うだろう。アスカはそういう人物だ。

9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:42:59.514ID:qP4W4GDs0.net
わからない。わからない。わからないから誰かに相談したい。
そうはいっても宛てがない。アニさんは昨日の今日でどの面下げて、て感じだし。アスカのことは大学の友人連中には話していない。

気づけばさっき振り切ったつもりの相手のことばかり考えていた。
思いを断ち切ろうとして、自分は失恋したんだと受け入れようと思ったはずなのにだ。結局どうしようもないくらいに俺はアスカが好きだった。

自分の未練を落ち着いて受け止めつつも、理性は警鐘を鳴らしていた。ここから先へは踏み込んではいけない。俺程度で受け止められる話ではない。

普通なら、ここで引いておくべきだろう。

だというのに、悲しいことに俺はキモオタのくせに妙な行動力があった。

何ができるわけでもないくせに車に乗り込み、向かった先はアスカの自宅。

この時ほど運転中をもどかしく感じたことはない。
まどマギの初打ちの時とは比べ物にならないもどかしさだ。その時と違ったのは、目的地を急ぎながらも心のどこかでまだついて欲しくない、心の準備をする時間が欲しいと思っていたことだった。
実際、信号で停車する度でかい声で独り言を言って余裕がないことを誤魔化していた。

家まで行ってどうする?
何て声をかける?
突然電話して、今あなたの家の前にいます!とか言ったとしてそこからどうするんだ?

「あー、調べたんだー、きも」

こんな事を言われるならいい。
どっち道もう破綻した関係なのだからトドメを刺された方が清々する。
この変な胸騒ぎが治るならそれでよかった。

10:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:43:18.412ID:qP4W4GDs0.net
アスカ宅に到着したが、どうやら不在のようだった。
前回のことで部屋の番号は覚えていたので、今回は本人を呼び出すのではなくインターホンを押した。
それも5分おきくらいに合計3回。居留守かも知れないが確かめようがない。
今日はバイトだったか、それとも……
俺にはアスカの行きそうな場所にもう一つだけ心当たりがあった。

行き先は決まっている。
いつもの過疎ホールだ。

アスカの家から店までは車で15分ほどで辿り着ける。
途中ついに堪え切れなくなった俺はラインで「今どこですか?」とメッセージを送ったが返事はなかった。

ホールに辿り着く。

色々あってしばらくパチンコ屋を離れていた俺は自動ドアが開くと同時に頭が痛くなるような騒音と煙草の匂いにたじろいだ。ディープなスロカスマドキチの俺も随分衰えたものだ。

一階のパチンココーナーをちらりとも見ず、エスカレーターを一段飛ばしで駆け上がる。店員の張り上げるみたいな挨拶にびびってホール内は走らなかったが、早歩きで目的地を目指した。
当然、番長コーナーである。

俺は記憶にある番長コーナーにまっすぐに向かい、アスカを発見した。

俺の知る番長コーナーは、エヴァンゲリオン決意の刻のコーナーに様変わりしていた。

14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:45:07.651ID:qP4W4GDs0.net
ギャグみたいだがこれは本当だ。

なんでやねん、みたいに一人でつっこんで移動した番長2を探す。
ホールの間取りは円形の空間に沿って台が配置されている感じだ。ぐるりと一周すれば目当ての台を見つけ出すことは難しくない。

そしてやうやく発見。

番長コーナーは、縮小されて4台ほどに台数を減らしていた。
過疎ホールのくせに4台とも稼働している。

その中にアスカはいなかった。

落胆してふらふらとホールを彷徨う。
アスカが他の台を打ってるところなんて見たことがないが、もしかしたら番長の空き待ちでどっかにいるかもしれない。念のため休憩所も確認する。いない。ホールの中のどこにもアスカはいなかった。

宛てのなくなった俺は崩れ落ちるようにして休憩所のリクライニングに体重を預けた。

ここにいないなら探しようがない。
いっそ家の前で待っていればその内会えるだろう。むしろそうするしかないんじゃないだろうか。

時刻は19時前。
外はもう暗い。
こんな日が落ちてから自宅に張り付いていれば最悪通報されてしまう。
もういいや、帰ろう。
失意に飲まれて俺は帰宅した。

15:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:45:34.730ID:qP4W4GDs0.net
家に戻り、無気力なままベッドに身を投げ出そうとした瞬間だった。
先に放り投げたスマホが振動して液晶のハイライトが灯る。

『バイト終わった(・Д・)』

アスカからだった。
いつもと変わらない調子に安堵する。
俺は急いで返信した。

『お疲れ様です!
今電話いいですか?』
『ダメ。今バス。
ご飯まだ食べる』
二つ目の意味がわからない。

『だったら奢ります!
俺今日勝ったんで!d(^_^o)』
『いいよいいよ(((o(*゚▽゚*)o)))♡』←顔文字は忘れたけどこんな感じのにハートが付いてた。

断られてるのか喜ばれてるのかどっちだ?

『あ、じゃあ、家着いたら連絡下さい!』

なんとも攻めれず、草食系丸出しの俺。
滞りなかったアスカからの返事が止まった。

それから少しして再度端末がバイブレーション。

『帰宅ー!
今からお風呂』

この人は、余計な事を……!
……ふぅ。

今をもってしてもアスカの『お風呂』ということばの威力は俺にとって絶大だった。
落ち着け俺の分身、冷静になるんだビークール。

とはいっても直ぐに冷静になれるほど奴は単純ではない。ならばアスカの入浴中に情事を済ませてしまおう。

そう思ってwebのブラウザを開いた直後だった。

瞬間、液晶画面が制止する。
あらゆるページはタップを受け付けずにフリーズ。違和感に対して遅れてくる機体のバイブ。それに伴い暗転する液晶と追随するような重厚な低音が着信を知らせる。
呼び出し主を告げる文字が画面中央に表示されていた。

「着信……? ……アスカから?」


16:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:50:44.715ID:qP4W4GDs0.net
戸惑う事20秒ほどだろうか。
ようやく事態を飲み込んだ俺は通話ボタンをタップした。

「もしもし……?」
『出るのが遅い! また風邪引いたらどうすんだ!』

紛れもなくアスカだった。
久し振りに聞くアスカの声はあの日以前と変わりない。
それよりもなんだ、今気になることを言ってなかったか?

『すいません、ちょっとスマホ放置してて』
返信しない女子か俺は。

『風呂じゃなかったんですか……?』
『ん。俺君電話するて言ってたの思い出して』

あー、なるほど。

『アスカさん』これは本当に言った。『今パンツ履いてますか?』

『はあ?』

うわぁ、やばいこの声ぞくぞくする。

「や、風邪とか言うから、もしかして上着とか着てないのかなて、ほら最近は夜だとまだ寒いしそれにふじこふじこ!」

やっぱりパンツは最後ですよね?
脱ぐならまず上からで、え、じゃあ今もしかして上は何も着てなかったりするんですか!?
当たり前だけどこれは言ってない。

『まだ履いてる』

答えてくれるんだ。

「ですよね、また風邪引いたら大変だし」
『誰のせいだと思ってんだ』

もー、と言った後にはぁ、とため息。

『どうしたの? 要件は?』

アスカはどことなくアニさんみたいな話し方になった。

「いや、えっと……」

肝心な時になにもでてこない。
沈黙が続いて切られることを恐れた俺は後先考えず、

「あの、バンド」

そのように発言していた。

17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:51:03.312ID:qP4W4GDs0.net
「アスカさん家で聴かせてもらったCDすごいよくて、他にも聴きたいなあー……と……」
『そうなんだ!』

アスカさんの声は明るい。

『んー、いいよ。どうしよっか? また家くる?』
それはなんと魅力的な提案なんでしょう。
なんなら今直ぐに馳せ参じますので、どうかそのままのお姿でお待ちいただけますか?

『そっか俺君も気に入ったんだミラーマインド』
「あー、はい……えっと」
『?』

俺の歯切れの悪さにアスカさんが「ん?」みたいな声になっていない音を立てた。

「付き合ってるんですよね……」
『そうだよ』

即答された。

「いや、その、ええと、」

俺もう焦りまくりで言葉が出てこない。

その人、俺の認識ではもういないんですけど?
だから付き合ってるじゃなくて付き合ってた、ですよね?
でもそんなことは言えずどうしても会話が迂回する。

「大丈夫ですか? そんな、家くるとか言っちゃって……? やっぱりほら、怒られたりするんじゃないですか?」
『あはは。なんだそれw』

『大丈夫だよ』

『いーくんはそういうの気にしないから』

18:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 09:51:20.004ID:qP4W4GDs0.net
『遠距離長いからねー』

とか、そんな調子のことを色々言われた。
アスカさんが何か言うたびに胸が締め付けられた。
好きな人が恋人のことを嬉しそうに話してくるのが苦しいとか乙女チックな青春をしていたわけじゃない。だってその人個人ですよね。なんでそんな、今まさに幸せの絶頂みたいに話せるんですか?

『俺君さあ、よかったら今度ライブ行く?』

俺とは反対にどんどんテンションが上がっていくアスカさんが提案した。

「ライブて、なんの?」
『えwwwこの流れでわかんないの?w』
「……」

今度いつやるのかなー、確認してみるね!
そう言って自然と通話を切る流れになり、どうにか引き止めようとして俺は言った。

「アスカさん、あの……もう解散してますよね」
『    』
電話越しなのに空気が変わったのがはっきりわかった。

「いや、俺、自分でも調べてて、そしたらボーカルの人が、そのアレだって……」
『なんだよ』

感情のない機械でサンプリングしたみたいな声だった。

「ごめんなさい、俺、アホですよね? けどなんつうか、やっぱりはっきり言われた方が諦めつくし、あー、でも俺もちゃんと告白した訳じゃないし、そんで、あー、えっと」

正直あわあわしてたので何を口走ったか覚えていない。
まくし立てるみたいに話した。
なんとなくその先をアスカに言わせてはいけない気がしたからだ。

『わからない』
『俺君が何言ってるのか』
『なんで解散なの?』
『なんでそうなるの?』
『なんで?』
『なんで?』
『なんで?』
『もういいや、変なこと言うなら知らない』
『どう言うつもりか知らないけど、俺君そういうのよくないよ?』
『じゃあね』

空気が固体で視覚的に認識できるものだったなら、この時確かに俺の目の前は粉々に砕け散った。
アスカさんが言っている間、俺は制止の言葉を挟んだりなんか無闇に謝ったりしていたが、
そもそも彼女の言葉は俺に向けられていたのかさえ怪しく、二人で全く噛み合わない会話をしていた。

ぶつり、と通話が途切れる。

24:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 10:49:13.918ID:rNZ/48mS0.net
おもしろくなってきたね
でも変に脚色せず出来事を順番に正確に書いたほうがもっと良いと思う
小説なら好きに書けばいいけどこれはノンフィクションなんだろ?

25:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:07:22.960ID:qP4W4GDs0.net
>>24
会話の内容とかはどうしても覚えてない部分があるので脚色になってしまいます・・・
俺も内容くどいと思うんで描写もっと減らしますね。

26:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:37:27.187ID:qP4W4GDs0.net
すぐに掛け直したが切断された。
もう一度掛け直すと今度は話中。
よせばいいのに、やばいと直感した俺は数分後には車上の人になっていた。
運転しながらも震える手で何度もアスカに発信する。
よせばいいのに。
自分でも訳が分からなくなりながら、アスカ宅へ急いだ。

27:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:38:51.204ID:qP4W4GDs0.net
落ちそうなんでちょっと書いてたぶん貼ってきます。

車を飛ばして日中にも訪れたアスカ宅へ到着する。

インターホンを鳴らす。出ない。

電話もかけてみるが出ない。

無視されてるのだろうとも思ったが食い下がった。

それこそ通報されてもおかしくないくらいに何度も。

そんなことをしているとものすごい勢いで男がこっちに向かってきた。

ああ、ついに俺も前科持ちかあ、と思って観念したが男は俺のことなど無視。

あろうことかついさっきまで俺がそうしていたように、アスカの部屋を呼び出し始めた。

29:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:42:53.841ID:qP4W4GDs0.net
「ちっ……!」

鬼気迫る感じで舌打ちする。
男の事は松田桃太に似ていたので松田とする。
松田はどこかに電話をかけながら(状況的にアスカに電話をしてたんだと思う)インターホンを鳴らしまくった。

「なあ、あんた」

松田の視線が俺に向く。

「ここの人か?」
「違います、けど」
「そうか」

松田はそれだけ聞いて自分の作業に戻った。
アスカの部屋を呼び出しても応答がないと悟ると、
今度は連番になる部屋番号を呼び出し始めた。

30:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:43:43.008ID:qP4W4GDs0.net
「3××室に住んでるやつがやばいんだ! ロック解除してくれ!」

みたいなことを怒鳴ってる。
当然すんなり開けてくれる人などいない。
そんなことを数回繰り返していくうち、
ついにオートロックが解除された。

「ちょっと、すいません」
「あぁ?」

駆け込んでいこうとする松田を俺は呼び止めた。

「俺もついてっていいですか?」
「……?」
「その部屋の人、知り合いで、心配なんです」

松田は何も肯定も否定もしなかった。
一目散に駆け出していく背中を俺も追いかける。

「おい、アスカ! おい開けろ!!!」

部屋までたどり着くと松田はアスカの部屋の扉を殴りまくって叫んだ。

31:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします: 2019/05/14(火) 11:44:07.559ID:qP4W4GDs0.net
「おい、おいって!! 返事しろ、大丈夫か!?」

そんなことを繰り返していたと思う。
鬼気迫る勢いで、逆に俺はさっきまでの熱が引いていく。
止めた方がいいと思ったところに、管理人?みたいな人が慌ててやってきた。

「すんません、この部屋開けてください! 中で知り合いがやばいかもしれないんです!」

松田は冗談に聞こえない口調でやってきた中年の男性につかみかかった。
でもねえ、とか、そういっても、とかそんなやりとりがあった気がする。
最終的に松田の勢いに負けて、中年はアスカの扉の施錠を解除した。

「アスカッ!!!」

松田が部屋に入る。
あんたは? みたいな顔で俺を見ている中年を差し置いて俺も松田に続いた。

絶句。

部屋の中に入るとキャミソールだけを身に着けたアスカが壁に凭れ掛かっていた。